15. ハプニング <S side> ページ15
久しぶりの。
こういう緊張感。
タクシーに乗り込んでから。
互いに無言で。
でもどこか心地よくて。
「今日月がきれいだね」
「ホントですね(^^)」
話しかけると。
感じのいい笑顔で答えてくれて。
かといってベラベラ
話しかけてくる感じでもなくて。
「窓、少し開けていいですか?」
「あ、うん。酔っちゃった?」
「いいえ。夜風、当たるの
好きなんです(^^)」
少しだけ窓を開けて。
気持ち良さそうに
軽く目をつむる姿。
まだ少し冷たい夜風になびく、
ゆるく丁寧に巻かれた髪。
風に乗ってほのかに香ってくる
柔らかい匂い。
やっぱ。いいなって思う。
外見は違うし。中身も。
まだほとんど知らねぇけど。
....どこかのぞみに
似てる気もしてた。
のぞみに出ていかれた
こないだの今日で。
しかも数時間前に会ったばっかで。
違うよ。
まだ恋なんかじゃないけど。
ただこのまま
「ハイ、さようなら」するには。
後ろ髪ひかれて。
この広い東京でせっかく出逢えた縁、
大切にしてみたくなって。
「....あ、あの」
「え?」
連絡先くらい聞こうと
話しかけたその瞬間だった。
「きゃっ☆」
「わっ★」
突然、"キキキキッーー”と
鋭い音を立てて。
急ブレーキをかけたタクシー。
2人して。一瞬に車体の
右側へと倒れ込む。
....痛....ってぇ....っ....
「申し訳ありませんっ、
酔っ払いの自転車が急にっ★」
「は、はい...大丈夫です...
北田さん平気?」
「は、はいっ(><)....」
気がつくと。
俺の胸に北田さんの頭。
倒れ込んだ拍子に再接近で。
さっきよりも
北田さんの甘い香りが
俺の鼻をくすぐってくる。
わわっ....///
北田さんも我に返ったようで。
「あっ★ す、すみませんっ」
「あ、ううん、俺は大丈夫」
あわてて離れようとするも。
それ以上離れない北田さんの体。
....?....あっ...
見ると。俺のシャツのボタンに
北田さんの髪がひっかかってる。
さっきの衝撃でからまった?
2か所も。
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かこ(プロフ) - まゆかさん» ありがとうございます(^^)翔ちゃんだからこそ、予想外のお相手との恋をしてもらいたくて書き始めた作品です。どうぞ最後まで(^^) (2014年4月20日 8時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - モノクロ@ニノらぶさん» お!読んだことあり?今回はこの勢いのままこの2人の続編もいっちゃおうかと考えてます。こちらも寒いよー(><)いっぱいキュンキュンしてもらってあったかくなってほしいわん♪ (2014年4月20日 8時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
まゆか(プロフ) - 面白いですねぇ~(⌒‐⌒)続きが楽しみです♪頑張って下さい! (2014年4月13日 23時) (レス) id: a085fcb7de (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ@ニノらぶ - かこさん!新作ありがとうございます♪ 次、これがいいなぁーって思ってたところでぶっこまれてめちゃくちゃ嬉しかったです笑 春ですね、北海道雪降りましたが笑笑 今回もきゅんきゅんさせていただきます(^^) (2014年4月13日 20時) (レス) id: 9a4b8c823e (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - みぃさん» こんにちは♪わ!うれしいお言葉!私にとってもこの作品は革命的なストーリーで(笑)。自分変換、ときめきますよね。思う存分楽しんでくださいー♪ (2014年4月13日 10時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かこ | 作成日時:2014年4月11日 14時