☆ ページ11
カズの問いに答えるように。
背中にまわした手に
ぎゅっと力込めたら。
私の肩にその小さな顎を乗っけて。
私より強くぎゅうっと
し返してきたカズ。
もう完全に目が
覚めたみたいだね(笑)
そうして。
また始まっていく
２人だけの世界。
私たちが互いを求めて。
愛で合う音しか響かない世界。
重ねるたびに。その色を変える
静かな、甘い甘い時間と空間。
そっと。カズの白い胸元に
唇を落としてつける
淡い紅いシルシ。
それを見て。
カズはふっと苦笑して。
その倍、紅い花を私の肌に
咲かせ返してくる。
２人して。笑い合いながら
つけては返し。またつけ返して。
シーツの中を
くるくるコロコロ。
「もーおしまいっ」
「ひゃっ...///」
その瞬間。
甘くて深い茶色に
瞳の色を変えたと思ったら。
突然絡められた唇。
その温度と
深度に酔いしれて。
体の芯から
とろけていきそうになる。
好き カズ。 大好き。
胸の中で。頭の中で。
呪文みたいに
何度もそう唱えながら。
クシャクシャになってしまった
柔らかいその髪に
また指を通して愛でていく。
許されるなら。
ずっとずっと
こうしていたいな。
数えきれないくらいの
夜を越えて。
一番近くで。
いろんなカズを感じたいよ。
そんな思いを込めながら。
今度は私からカズの唇を奪った。
閉じたまぶたに。
カズの吐息と。
少しずつ昇っていく
太陽の光を感じながら....
＜ END ＞
4. at the cottage [SATOSHI （& MASAKI) ]→←☆
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 430人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かこ
| 作成日時：2017年3月15日 15時
