リア恋 055 ページ5
貴方 side
ショーウィンドウに映る自分をぼおっと見ていた。
どこにいたって目立ってしまうこのブロンド。
『 …き、金髪…』
まふ『 えっと…どう、かな 』
『 控えめに言って最高です。世界救えます 』
そらる『 食い気味 』
『 ちょっと彼方さん黙っててもらっていいですか。あと何でいるんですか。玄関はそちらです 』
そらる『 わーそらるさん泣いちゃうぞー 』
『 わー炎上だー 』
まふ『 ふふ、二人して何言ってるの 』
彼と、お揃い。
そう思うだけで一億倍好きになれる。
白い肌とブロンド。
同性の中でも高い声。猫アレルギー。だけど猫好き。
彼とお揃いが増えるたびに、嬉しくなるこの胸を隠しきれない。
まさしく隠しきれないヲタク状態。
「 …Aちゃん…？」
靴を見ていたら、後ろから呼ばれた。
イントネーションとか息遣いとかそういうもの全てで、私は誰かわかってしまう。
自分の名前を呼ばれるだけで今もまだ泣いてしまいそうになる私がいる。
「 ま、まふゆさん…」
声をかけた彼自身も驚いた様子で私に笑いかけてくれて、ああ、彼だ。彼がいる。無意識のうちにフラフラ歩みを進め、気がついたら彼のすぐ目の前にいた。
道の端。彼と視線を合わせる。
私より幾分も高い身長にキュンとしながら、見上げたら、とびきり優しい笑顔で見つめられた。
「 ….SK…」
まふ「…その心は」
「 死んでも構わない 」
まふ「 あはは、いやでも死んでもらったらAちゃんより俺のが困るなぁ」
私の頭を優しく撫でるほんの少し冷たい掌。
疲れてるのか、目の下にクマができていて、でもそんな疲れ顔も素敵で。真冬さんは間違えて天界から降りてきてしまった天使だと思う。いやそうだ。そうに違いない。
まふ「 好きな人に死なれたら、困るでしょ？」
にこにこ、そんな風に笑って柔らかく撫でてくれる。
好きとか、嫌いとか、そういうの全部抜きにしたってこの人はきっと私の目にキラキラとして映るんだろう。
「 あ、あの、真冬さんどうして外に…」
まふ「 いろはのご飯を調達に。そしたら、Aちゃんを見つけたんだよね 」
「 よく分かりましたね。人が多いのに 」
何となく嬉しくて笑うと、真冬さんはまたふわりと微笑ってそれから、照れ臭そうに頭をかいた。
まふ「 当たり前だよ….だって、か、彼女…だもん。」
…ああ、もう、すきだ。
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あや - もうひとつだけリクエスト！ゆせくんとゆづきくんの恋愛物語が読んでみたいです。なんか自分勝手で……すみません！ (2018年12月25日 20時) (
レス) id: 28e750a0f3 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 完結おめでとうございます！すごく面白かったですー！もうnqrseくんカッコよすぎ。リクエストなんですが、リア恋枠 【nqrse】読みたいです。nqrseくんの恋が叶うハッピーエンドを作っていただければ幸いです！ (2018年12月23日 23時) (レス) id: 28e750a0f3 (このIDを非表示/違反報告)
sera(プロフ) - 面白くて初めから読んじゃいました。完結おめでとうございます。これからの花籠さんの活躍を心から期待し、陰ながら応援しております。（リア恋lastのまふまふさんのセリフ「離さない」が「話さない」になってると思います…。お気を悪くしてしまったらすみません…！） (2018年12月15日 21時) (レス) id: 28f01b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
あちゃん☆。.:＊・゜(プロフ) - 初コメ失礼します！完結、おめでとうございます!!番外編もとても面白くて更新をいつも楽しみにしていました！おもしろくて感動できてすごくキラキラしていて私は大好きでした！新しい作品も、がんばってください!!!!ほんとに、お疲れ様でした！花籠さん、大好きです!!! (2018年11月6日 22時) (レス) id: e9a801723a (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 完結おめでとう御座います。何度も読み返していて感想が遅くなり申し訳ありません。このお話に私は恋をしました。出逢えた事が幸せだと胸を張れます。終りを迎えるのは哀しいですが4人のこの先の幸せを祈っています。次花籠さんのお話を読める時を楽しみに待っています (2018年11月4日 18時) (レス) id: 1d5253b3c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花籠 x他1人 | 作成日時：2018年9月21日 12時
