クリスマスの約束【完】 (ページ26)

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「何飲む？」

「やっぱりビールがいい？」

「あ、でもクリスマスっぽくシャンパンとか飲んでみる？」

「あれ？シャンパンってクリスマスっぽいかな？」

「、、、、、、、ヨコ？」

「、、え？あ、シャンパンええんとちゃう？」

ペラペラ喋る私とは反対に、
私を見つめてるけど、なんだか心ここにあらずなように見えるヨコ

いつもよりヨコの口数が少なくて、気まずい雰囲気が私たちを包む

どうにか、場を持たせるためにオシャベリするけど…空回りしてる感じしかしない

．

頼んだシャンパンと、料理が届き、

クリスマスっぽく飾り付けられた料理に目を奪われる。

.

なんか…久しぶりに、クリスマスっぽいこと、してる…な。

最近は、ほぼ何もせず、２５日の夜にあのクリスマスツリーの下でボーッとするだけだった。

４年前までは、亮とふたりでお家でパーティーして…

プレゼントを選んだり、料理を作ったり…

いそがしくて、大変だったけど、それ以上に楽しいクリスマスを送ってた、けど、、、

．

って、なに考えてるんだろう…
もう、忘れるって、決めたのに…

だから、ココに来ることを選んだはずなのに…

チラッと腕時計を見ると、
亮との約束の時間は過ぎていて、

これで良かったんだ…って自分に言い聞かせながら、笑顔をつくる。

「カンパイ、しよっか！」

「、、、、、なあ。」

シャンパングラスを持とうとした手を優しく包まれる