サディスト的恋愛方程式〔黄〕 (ページ28)

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ep.28 ページ28

「なんや、来ないうちに
えらい趣味変わったな。」

なんやコレ。
と、私のぷー○んを掴み上げる

「アンタのか？」

親指と人差し指だけで
耳を持って私に見せてくる

「…はい。」

「…ふーん。」

それだけ聞いて、ポーイと
ソファに投げ捨てる

なんなの、この人…
亮さん、早く帰ってきて！
それだけを心の中で願う

「…なんや、飯作っとったんか？」

「まあ、はい…」

「ふーん。俺の分もある？」

「は？

…まあ、作ろうと思え、ば…」

「じゃあ作れ」

「…は？」

作れ。ってなに？
なんなの？

なに様なの？

いつの間にか、
ドカッとソファに踏ん反り返って
テレビをつけてる。

…はぁ。

とりあえず、唐揚げ作ろう…

その間に亮さんが帰ってくるのを願って…。

…

「ど、うしたん？」

「亮さん…」

長かった。ほんと長かった。
多分、1時間もなかったと思うけど、

体感時間はもっと長かった。

泣きそうな顔をして
帰りを迎えた私を見て、
亮さんも困惑した表情を見せた

「おー、亮やないかー。
上がってるでー。」

ヒョコッと顔をだした男の人。

「え？え？

すばるくん、どうしたん？なにしてんの！」

目を丸くしてかなり動揺してる

「ん？鍵返せってゆーから
持ってきてやったんや。」

チャリチャリ鍵を振って、
ニッと笑うすばる、と呼ばれた人

って…

「合鍵…」

男の人に、
普通、合鍵って渡すもの…？

良からぬ想像をする私を
察してか、

「ちゃうで？！この前まで
すばるくん住むとこないって言って
ココに、住んどってただけやから！」

そう弁解する亮さん。
それが、なんだか可愛くみえる。