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「ただいま」

『、おかえり』


なんだか昨日の電話のせいで
微妙な心境でユンギを出迎える

そんな私をよそに相変わらず怠そうなこの男は
いたって通常運転


「グクは?」

『テヒョンが遊びに連れてった』

「そうなの?
あーまじ疲れた。やっぱ家落ち着く」


珍しく鞄を放り出してソファーに倒れ込む

数日ぶりのいつもの光景。

柄にもなく寂しいなんて思っていたせいか
じわじわと戻ってくる安心感。


「なんだよ」


無意識にその姿を見つめていてユンギが眉を寄せる


『いや…なんでもない』

「あいつ泣かなかった?夜中」

『泣かなかったけど、ずっとユンギに会いたがってたよ』

「可愛いな、あいつ」


フッと笑ってジッと私を見る


「お前は?」

『え、』

「お前は、会いたかった?」


全然通常運転じゃなかった。

昨日からなんなの、それ


『……カレー余るからいないと困るなとは思った』


会いたかったよ、本当は。


「可愛くないやつ」

『、なに笑ってんの』

「いや?別に」

『なんかムカつく』

「すぐそうやって文句言う」

『なによ』


ピンポーン


『あ。グク帰ってきたかな』



光っているインターホンの画面を除いて固まる


エントランスに立っていたその人は
グクでも、テヒョンでもなかった。



『………ユンギ』

「なに、どうした」


開錠ボタンを押して、まだそこに突っ立ったままの私に
ソファーから立ち上がったユンギが寄ってくる


『おばさん』

「は?」

『おばさんだった。インターホン』

「おばさんって、まさか」

『…グクの、お母さん』



ピンポーン


今度は、玄関のチャイムが鳴る


『、ユンギ』

「どうする、俺外出とくか?」


ユンギのシャツを握りしめて首を横に振る

落ち着いて私。
玄関、開けなくちゃ。


「そんな顔すんな。」


動けずにいる私の顔を覗き込む


「一緒にいるから。ちゃんと話聞こう」

『うん』

「玄関、開けるぞ」

『うん、』


動かなかった足を踏み出す

大きく深呼吸をして玄関の扉に手をかけた。

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a(プロフ) - ぐくがお母さんに向けての一つ一つの言動でもう涙止まりませんでした…… (2022年2月4日 21時) (レス) @page22 id: 625b9bc2d6 (このIDを非表示/違反報告)
?めぃろ?(プロフ) - いまからぐくがぱぱでぇすが可愛すぎて無理進めない話入ってこないかわいあ (2021年5月5日 10時) (レス) id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
お星さま - 私の幼馴染みも解離性記憶障害で...泣けちゃいました...まだ読んでる途中ですけどとっても面白いです!!wwそしてポケモンマスターのくだりめっちゃ笑いましたw (2019年6月6日 0時) (レス) id: 4307a1b454 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - はるなさん» 実在する人物(笑)出してしまいました。笑っていただけていたら嬉しいです!笑 (2019年4月30日 13時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます(;_;)読み返したいと思える作品になり、本当に嬉しいです。皆さまの応援のおかげです、ありがとうございます! (2019年4月30日 13時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じあ | 作成日時:2017年9月22日 21時

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