忘れられない日 ページ30
『た、ただいま…』
「おかえりぃ」
恐る恐る玄関をくぐると
上機嫌なジョングクが迎えてくれる
え、元気じゃん…
泣いてるかと思ったのに…
『グクきょう、』
「おべんとう、おいしかったよ」
『え？』
「うさぎだった！」
そう言ってにこにこ笑う顔に
ずっと強張ってた肩の力が抜ける
『、下手だったでしょ？ごめんね』
「かわいかったよ、うさぎ。ぐくうさぎすきだもん」
『…そっか』
「おいグク、歯磨け。寝るぞ」
「はぁい」
キッチンに置かれた弁当箱
蓋を開けたその中身は空っぽだった。
静かになったリビングに2人で座る
『ケンカ、なんだった？』
「あぁ。弁当。」
…弁当？
「弁当下手だって言われたんだって」
『え、』
「だからあいつ、その子の事叩いたらしい」
『うそでしょ…』
予想もしていなかったその事に呆然とする
ー かわいかったよ、うさぎ
そう言って笑ってたグクを思い出して
じわじわ視界が歪んでいくのが分かった
「相手の親、いい人だったよ。
謝ったけど、気にしなくていいって」
黙って俯いたまま顔を上げない私に
ユンギがティッシュを差し出す
「泣くなよ。弁当箱みただろ？
あいつ喜んでたって、お前の弁当。先生が言ってた。
それに、ちゃんと自分で謝ったよ。」
『っ、』
「うさぎだってちゃんと分かってたぞ、あいつ。
美味しかったって俺にも話してた」
あんな下手くそなお弁当。
他の子たちのお弁当はタイムラインで見たみたいな
可愛いお弁当だったに違いない
それでも、ジョングクは
うさぎ、かわいかったって。
ティッシュで涙を拭いて顔を上げる
「うさぎ、出来たんだから
次はもっと上手くやれるんじゃねぇの」
私の顔を見たユンギがそう言って口角を上げた
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a(プロフ) - ぐくがお母さんに向けての一つ一つの言動でもう涙止まりませんでした…… (2022年2月4日 21時) (
レス) @page22 id: 625b9bc2d6 (このIDを非表示/違反報告)
?めぃろ?(プロフ) - いまからぐくがぱぱでぇすが可愛すぎて無理進めない話入ってこないかわいあ (2021年5月5日 10時) (レス) id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
お星さま - 私の幼馴染みも解離性記憶障害で...泣けちゃいました...まだ読んでる途中ですけどとっても面白いです！！wwそしてポケモンマスターのくだりめっちゃ笑いましたw (2019年6月6日 0時) (レス) id: 4307a1b454 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - はるなさん» 実在する人物(笑)出してしまいました。笑っていただけていたら嬉しいです！笑 (2019年4月30日 13時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます（；＿；）読み返したいと思える作品になり、本当に嬉しいです。皆さまの応援のおかげです、ありがとうございます！ (2019年4月30日 13時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じあ
| 作成日時：2017年9月22日 21時
