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祐基のことについて悩み始めてから、数日経った。
佑「あれーっ、今日祐基休みなの？」
「今日、ダンス部の大会らしいです。」
祐基は今日、全国大会にも繋がる大事な予選大会らしい。
1個上の先輩と踊れる最後のチャンスだから、全国大会に行きたい、そう言っていた祐基の顔が思い浮かんだ。
佑「へぇぇぇっ、ダンス部かぁ……懐かしいなー」
「佑亮先生も、ダンス部だったんですか？」
佑「うん、高校のときね！人数少なかったけどみんな仲良しだったなー！」
「そうなんだ……
祐基、小さい頃からダンスしかしてないって言ってもいいくらいダンス好きで。私の学校のダンス部、ちょっと有名だから人数も多いのに1年の時から主要メンバーに入れてもらってたくらいなんです」
佑「さっすが幼馴染みは、何でも知ってるねぇ」
「……そんなこと、」
祐基が何を考えてるのかも、知らないんだから。
佑「祐基の大会、何時から？」
「ええっと……4時くらいから。塾終わったら、私も行きます」
佑「よかったら、一緒に行かない？」
「へ？」
佑「教え子の大事な大会だし、僕も久しぶりにダンス見てみたいし！！行こうよ！！」
おもちゃを買って欲しい子供みたいに、キラキラした目で先生は言った。
「えっ、まあ、いいですけど……」
佑「ぃよぉっし！！じゃあ今日は英語やろー！」
「それ、私の苦手科目……」
まあ、いいか。
1人で行くより、気まずくもならないだろう。
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作者名：くまねこ。 | 作成日時：2016年8月8日 22時
