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祐「なんかA、僕よりできるようになってない?」
佑「元々そんなに大差はなかったし、Aちゃんは飲み込みがいいからね」
祐「うー!なんかそれ、悔しい!」
「祐基に勝ててもあんまり嬉しくない」
祐「なにそれ!どーゆーことだよ!」
佑「はい、祐基は口じゃなくて手を動かそうね〜」
佑亮先生いわく、普段はどちらかと言うと弟キャラらしい。
友達にはよくうるさいって言われるとか。
でも、塾講師としての佑亮先生はそんなこと全くなくて。
私の方が年下だから、とかそういうのもあるかもしれないけれど、佑亮先生はまるでお兄ちゃんみたいだった。
佑亮先生の友達でも知らない、先生の顔が見れていることが嬉しかった。
佑「はい!今日はここまでかなー」
祐「やったぁぁ終わったぁぁ!」
「先生、アイス食べたい!奢って!」
佑「2人は僕の財布を潰す気なの?昨日も買ってあげたでしょ!」
祐「いいじゃん、働いてる身なんだから」
佑「よくないし、どちらにせよ今日はダメ!用事あるの!」
「用事ってなんですか?」
佑「んー……内緒?ほら、そろそろ帰りな!」
その時、佑亮先生の顔が少し赤くなったのを、私達は見逃さなかった。
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作者名:くまねこ。 | 作成日時:2016年8月8日 22時