黒薔薇【羽宮】 (ページ1)

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オレはあの日大切な人を壊した。

……1、2、3、4………

もう数えきれない程悪いこともした

『一虎、みんな待ってるから。

また会おうね』

その言葉だけを、信じていたのに

なんで、オマエはいなかった？

『………場地。もう、目開けてくれないの？』

「A……」

『…私、やっと覚悟決まったのに

………なんでこんな事になるかなあ。笑』

「ごめん、A。オレは…」

『謝んないでよ……千冬は悪くない。
ほんとコイツ、すぐ1人で突っ走っちゃうから』

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あの日から約10年。

罪を背負って生きていくと決めたもののこれからずっと1人なのかもしれないと思うと憂鬱だ

だからと言って、自ら死ぬ選択をしたら

オレはもう本当にただのゴミクズになってしまう

まずは職を探すところからか…アルバイト募集してる店とか探さねえとな…

そうしてとぼとぼと歩いていると、何やら黒い車が横に止まった

道にでも迷ってんのかな？少し車の中の人に目を向けるとそこにいたのは驚くべき人物だった。

「お久しぶりですね、一虎くん」

「おま……千冬？」

「はい、迎えに来ました」

「てっきり、オレの事恨んでると__ 」

「場地さんなら、こうするかなって思ったので。」

切なそうな顔をする元東京卍會壱番隊副隊長の松野千冬。

オレはまた罪の重さを実感し、胸が痛くなった

「……ごめん」

「謝んないでください。てか一虎くん、仕事あるんスか？」

「ない。ちょうど今からアルバイト探そうと思ってたところ」

「じゃあ、オレの店手伝ってくださいよ。」

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