＊ ページ41
．TH side
「ジミナ〜、一緒に飯行こ」
「…わかった、準備するから待って」
昼までずっと踊りっぱなしのジミンを
ようやく休憩に連れ出すことができた、
あの話の後だ、落ち込んでるのは当然のことだろうけど
ちょっと気の毒なくらいに表情は暗い。
「…俺も話聞いたよ」
とりあえず飯屋に入ってどう話を
切り出していいのかわからず、
シンプルに思ってるとこを伝えようと思った。
「………わざわざその話するために？」
なんだよ、と言わんばかりに俺を見る、
その目は光がなくて全てを諦めたような目だった。
「Aちゃんの話も聞いてほしいんだ、」
「…テヒョンイに何が分かるの？
A、俺のこと書こうとしてたんだよ」
気づかないで一緒にいて笑えるよね、
目を伏せながら呟くジミンだけど
そんなこと思ってないのなんて知ってるし
俺だってそんなこと思ってないよ。
「Aちゃんはきっと騙そうとしたわけじゃないと思うよ。」
「テヒョンイは何がしたいわけ？
俺が素直にはいそうですかで話を聞くとでも？」
「そういうつもりじゃなくて、」
「じゃあなんなのさ、もういいよ、」
俺はただ話し合って欲しかった、
大事な人とその彼女、このまま終わってほしくないんだ。
「落ち着いたらでいいから、連絡返してあげてよ」
「………Aの事そんなに庇って、
テヒョンイもしかして知ってたの？」
知ってたのは事実だ、
けどそれは教えてもらったんじゃなくて
俺が勝手に話を無理に聞いたからで…
「へえ、2人して俺を嵌めようとしてたってこと？」
「それは違う！俺も知ってたけど、」
「なにが違うの？…俺練習戻るわ」
俺は本人じゃないのに、
こんなに話していいのか正直迷った。
迷った挙句曖昧な返事になって余計に傷つけてしまった、
俺はただ2人に幸せでいてほしいだけなんだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 234人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なるま
| 作成日時：2021年9月1日 17時
