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『でもよかったです、
お店辞めても仲良くしてたかったから、』
「、それは客として?」
『…ジミンさん分かって聞いてますよね?』
「はは、ごめんね」
目を細めて笑う姿もすごく好きで
やっぱりジョングクにはお説教するのやめようって、
ジョングクのおかげで会えたんだし
何かご飯でも連れてってあげないとね
「じゃあ期待してもいいってことだよね?」
『、な』
「今更照れないでよ、ね?」
『…みんな見てるから、ダメ』
私の頬に手を添えて顔を近づけようとしてくるのを止める
触られたところがすごく熱い
「じゃあ今日の夜は?ご飯行こうよ」
『いいですね』
「よかった、約束ね」
ふわっと笑う顔を見て
この人は最初からきっと私のことを店の女だなんて
見てなかったのかもしれないと思った
もう帰るね、と立ち上がって
わざわざ奥にいるスタッフ達にご馳走様でしたと挨拶していく
またざわざわしだすスタッフ達に
ジミンさんってことがバレないかすごくヒヤヒヤした
「また夜ね」
『はい!楽しみにしてます』
「うん、俺も
これからもよろしくね」
その“これからも”の意味に
もうひとつの意味があるのを知るのは少し先になる
終
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作者名:なるま | 作成日時:2021年10月20日 1時