40 ページ40
.JM side
行けばわかると言われて行った場所には
オープン間近のカフェがあった
昼間だからか人通りも多くて
立ち止まって店内を見ていく人もいれば
その前をゆっくりと歩いて通り過ぎながら見ていく人もいる
俺もその中の1人で
店の前で店内をずっと見てた
もう綺麗にセットされた家具と設備は
明日にでもオープンできそうなくらいになっていて
窓に貼ってあるポスターを見ると
本当に明日オープンと書いてある
『…ジミン、さん、?』
ポスターをまじまじ見てたせいで
中に誰がいるかなんて全然見てなかった
だからいきなり店のドアから出てきたAちゃんに
すぐ反応できなくて言葉が出なかった
『…ジョングギの嘘つき、』
「、え、ジョングギ?」
やっぱり、ジョングクの名前が最初に出てくるってことは
きっとそういうことなんだろうな
「ごめん、ジョングギに伝えておくね」
『…違くて、!待って!』
俺の腕を掴むAちゃんの力は
思ったより強くてびっくりした
とりあえずお店に入ってと言われて足を踏み入れると
他にも従業員ぽい人がいて
チラチラと俺の方を見てこそこそ話してる
『…気にしないでください、すみません』
「あ、いや、全然」
きっと俺が客1号なんだろうなと思いながら
奥の方の席に通されて新品のソファに腰掛ける
少し待っててと言われて待ってると
俺の好きなケーキと飲み物を持ってきてくれた
きっと前店で話したことをちゃんと記憶してくれてたんだろう
『まさか来てくれると思ってなくて』
綺麗な白い肌が控えめに桃色に染まる
下唇を少し噛む仕草をするのは店でもしてたから
きっと癖なんだろうなと思った
1283人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なるま | 作成日時:2021年10月20日 1時