それでも好き (ページ17)

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．

「ジミナ！」

そう聞こえた方を向くと

息を少し荒くしたリアさんが立っていた、

きっと走ってきたんだろう。

そんなに？って思うくらい

リアさんの顔には眉間に皺が寄ってて

すごく大切なお客様なのかなって、

交互にジミンさんの顔を見ると

すごく嫌そうな顔をしている。

「ジミニ…会いたかった…」

「………」

リアさんはそういうとジミンさんに抱きつく、

ただのお客様じゃない事なんて

その状況を見れば理解できる。

「リア、やめて」

「なんで？そういう仲でしょ？」

「本当にやめて、」

でもジミンさんは嫌がってるみたいで

どういう事なのか理解できないままでいると

リアさんがジミンさんから離れて

私の方に歩いてくる。

「私達、そういう事だから」

そういうと勝ち誇った顔で

ジミンさんにキスをする

『…すみませんジミンさん、

私知らなくて、リアさんも本当にすみませんでした』

何故か胸の奥がズキっと痛むようなドキドキ感。

そんな場面見てられなくて、

店の中に逃げるように入った。

「お前、本当にいい加減にして」

乱暴な言葉を使うジミンさんの声は

私には聞こえなかった。