それでも好き (ページ15)

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．

「なに頼む？」

『うーん、じゃあカプチーノで、、』

「じゃあ俺もそれ、」

じゃあって言う時点で

きっとカフェに来た目的は飲み物が飲みたかったからとかの

理由じゃないんだなって。

でも私から話すこともないし

ただ店員さんが来るのを待ってると

ジミンさんが話しだす。

「いつからこの仕事やってるの？」

『半年ちょっと前くらいからですかね』

「そうなんだ、大変だね」

『自分で選んでしてるから別に…』

別に大変じゃないって言おうと思ったけど

やっぱり大変なものは大変だし言うのをやめた、

接客業をやってたその延長戦で

できるかなって思ってやって見たらいいものの

それなりに結構大変なこともある。

「俺が行く時は楽にして欲しいな」

『逆にジミンさんに来られたら楽できませんよ』

「うーん、なら楽に仕事できるくらいまで

仲良くなればいいってことだよね」

ね？と首を傾げて耳に揺れるフープピアスが光る

「だから、普通に仲良くしようよ」

最初に言ったように、

ダメと言われると気になる精神があるみたいで

ほんとにジミンさんはみんながいうほど悪いのかな？

って思ってきた。

よろしくね、と出された右手に

きっと悪い人じゃないという期待も込めて

軽く握手をした。