10 早く帰ろう ページ10
高嶺「昨日の夜、雑魚妖怪が殺されたの…君の妖気とほぼ同じだからすぐ解ったんだ」
『狐の妖気まで解るとは…』
高嶺「最近増えてるんだよ、妖怪が人間を襲うのが」
『そうだったのか…』
ハジメは気を付けんとないけんな
高嶺「その為に私、妖怪退治を手伝いたいんだ」
体育館の中で部活に専念するハジメを不安そうに見つめた
『……ありがと、高嶺 尊』
高嶺「うん、私こそ」
「「あざーした!!」」
『部活、終わったようやね』
高嶺「そうだね」
岩泉「なんだ、お前待ってたのか」
『そりゃあね』
及川「どうしたの?岩ちゃん、あ!尊にAちゃん!岩ちゃんさっすがぁ〜」
岩泉「そんなんじゃねーよ馬鹿か」
『もう空は暗くなりかけとる、はよ帰ろ』
岩泉「おう、そうだな…」
及川「じゃあね、お似合いさん☆」
高嶺「もう、早く帰るよ」グイグイ
そっとウチに手を振って帰って行った。
岩泉「お前、高嶺と何話してたんだよ」
『まぁ、ちょっとした話を』
岩泉「そうか」
ハジメはそう言うと前を歩き出した。
岩泉「この時間の空って綺麗だよなぁ…」
『綺麗な物には棘があるんよ?』
岩泉「どういう事だ?」
不思議な顔をしてウチに質問した。
『この時間は逢魔ヶ刻っち言うてな、人間の時間と妖怪の時間が交わる境界線なんよ。夕焼けになり始めたら帰れっち昔親に言われよったやろ?』
岩泉「だからさっき早く帰ろうとしてたのか」
『ご名答』
ホレホレと説明していくけどやけに真剣に聞いとるな。
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作者名:月夜見 | 作成日時:2016年5月29日 18時