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「せん…ッ」
「綺麗に…しなきゃ……ッ頭を撫でていいのは俺だけ…ッッ、Aに触れるのも…ぉ全部全部ッ俺だけなのに…ッ」
「俺のAなのに」と松野先生は私を抱きしめる力をどんどん強めた。
私はどうすればいいか分からず腕をどうにか動かしその背中を撫でる。
「ふ…っ……え…?」
涙でも流しそうなその目は何だか可愛らしさを感じられて私は少し笑ってしまう。
「なんか…ふふ…っ女の子みたい」
そして緩まった松野先生の力。
けれど私は離れるどころかその頭をなでた。
「松野先生にいつも撫でられてばかりだったから、私もなでたかったんですよね。
わ、男の人ってこんなにフワフワなんですね…それにサラサラ〜…」
思わず髪を触ることに夢中になってしまい私はすぐさま手を離した。
「すっすすすみませんっ、私…」
顔に熱が集中しながら私はその場で頭を下げた。
そして何も答えない松野先生は私手を取ってそのまま手を上にあげられたと同時に私も顔をあげる。
「松野…先生……?」
「やっぱり…Aはあいつらとちがう」
そして松野先生は私を優しく抱き寄せて「大好き」と囁かれた。
この時嬉しいなんて思ってしまう私は可笑しいのか。
やっぱり好きだったひとだからだろうか。
分からない、けれど今は
「……先生」
私も松野先生を抱きしめたい。
______
「どうする?
戻る?
俺も授業あるし…」
「は、はい」
そうして私はカーテンを開けようと手を伸ばすと松野先生は私の名前をよんだ。
なんだろうと思い振り返ると松野先生は眉を下げて私に聞いた。
「俺のこと…きらいになった?」
こんな時にそんなこと言うなんてなんてずるいんだろう。
私は間をあけてカーテンをあけると「嫌いじゃありません」と言ってその場から走り去った。
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朱華(プロフ) - お、面白すぎる……!!応援してます!!これからも、頑張ってください! (2020年3月28日 23時) (レス) id: 14480c8e91 (このIDを非表示/違反報告)
ももまつ(全松girl)@低浮上気味(プロフ) - これはキャラヘイトですよね。キャラヘイトは違反で犯罪ですよ。フラグを立てたり、パスワード設定にしてください。 (2019年5月2日 12時) (レス) id: c97f3faa63 (このIDを非表示/違反報告)
つゆっぴー - 私おそ松推しで、今まで普通の恋愛などしか見ていませんでしたが、病んでれ初めて見てめちゃくちゃハマりました!おそ松の愛が嬉しくて、妄想半端なかったです!ありがとうございました! (2018年8月20日 1時) (レス) id: 502098e51a (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - ハッピーエンドのもほしいです! (2017年8月29日 15時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
モンちゃん - 最高な作品、ありがとうございます!! (2017年1月29日 0時) (レス) id: 9e3f92db11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:maco. x他1人 | 作成日時:2016年11月6日 17時