狂 愛 教 師【おそ松】

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Osomatsu __









「別れよう」









告白してきたのはそっちなのにふるのもいつもそっちだ。









「なんで？」









理由はいつも同じ。









「束縛が強いから」









彼女はすぐにできる。

けれどもすぐ別れるのがいつもそう。

長くても１ヶ月は続かない、そんなことばかりだ。

理由は俺の性格上にあるらしい









何故？

愛しているだけなのに何故？









そして大学に進み、20歳になり、後に高校の教師の免許もとれた。

その間にも俺に告白する女はたくさんいてその度その度付き合ってはやはり全員にふられる。









「…もー何人目だろ」









俺にどういう印象を持ってたの？

そんな上っ面だけ好きになられてもさ迷惑なんだよ。

自分から付き合ってなんて言うくらいだ、その人の全てを好きだっていうことだろ？

なのに何で別れようとするの？

なんで離れようとするの？









寂しいよ









離れていかないで









______









「おそ松先生〜、ノート集めてきましたっ」









その声で俺は我に返る。

隣にはノートを抱えた生徒が俺に話しかけていた。









「あ、葉柴

あれ、弱井は？」


「あぁ、また男の子からの呼び出しですよ。

待っててって言われたんですけど、先生も早くチェックしたいと思って」









そんな葉柴に「ありがとうな」とだけ言って俺はノートを預かった。

そういえば係にノートを集めろなんて言ったっけか。









「…おそ松先生、どうしましたか？」


「へっ…？なにが？」


「いや…なんか元気がないですから」


「んー…そうかもなぁ。」









そう言って笑えば葉柴は真剣な表情で俺を見る。

俺はくせである指で鼻の下をこすりながら葉柴に一つ質問をしてみた。









「なぁ、束縛ってさ…激しかったら女の人は嫌なの？」









聞いたのは気まぐれだった。

でも俺はもう少しただただ話し続ける。









「俺ちょっとおかしいんだよ。

理解しているはずなのにやめられない。」









やば、変に思われたかも。

そう思い訂正しようと俯いた顔をあげると葉柴は微笑んで俺を見ていた。









「人それぞれ個性があると思いますし、今までの女の人が合わなかっただけではないでしょうか」









そう言って葉柴は「きっといつかおそ松先生を受け入れてくれる人がいる」とまた微笑んだ。









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