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29. ページ30

*

Choromatsu __









「俺…っなんてッ、いない方が…ッッいいんだッ」


「一松…ッッ」









だめだ…

一松









自らを刺そうとする一松を止めようと手を伸ばした時だった。









「一松兄さん…」


「…っ」









名前を呼んだ一言で一松がピタリと止まった。

Aを見れば目を開けてはいない。









「一松兄さん……、そんなことしたら駄目。

いやだよ」









そしてゆっくりとあいたAの瞼。

一松は目を見開いてAを見ている。









「…また遊ぼう?

あの頃みたいに、嘘とか異常な愛情なんてなく

普通の仲のいい兄弟になろう?」


「でも…俺は」


「許してあげるから、今までのこと全部。」









そう言うと一松は床に膝をつき「ありがとう」と泣いた。

しばらくして皆が来て説明をごまかすことがすごく大変で、でも日が経てば誰もがそんなことを忘れている。









そして僕は









「チョロ松っ」


「A、おはよ」









母さんや父さんにもこのことを言った。

少し驚いた顔を見せたが2人は笑って頷いてくれる。

「分かっていた」と

でも結婚なんて出来ないため僕達は家だけで小さな結婚式を挙げた。









「ほら、準備しなきゃ!」









そうして準備が出来たAは白のドレスを身にまとってとても可愛らしかった。

借りたものだけどそれでも綺麗だ。









「大好きだよ、チョロ松っ!」


「僕も」









ちゃんと今から僕はAのために働いてアパートでも何でもいいから二人で過ごす。

絶対にAを幸せにしてみせるよ。









そう思いながら僕はAと唇を重ねた。









「……おめでとう、チョロ松兄さん」


「一松、ありがと…」


「幸せになってよ、じゃなきゃ」


「わ、分かってるって!

てか幸せにする自信しかないよ」









一松も普通になって一緒になって笑った。









*

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サクラ - ハッピーエンドがよかった(T_T) (2017年7月26日 13時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 最後の一松でゾクゾクした。。。!これからも更新頑張ってください! (2016年10月2日 21時) (レス) id: d2ab1ea88e (このIDを非表示/違反報告)
** - なんか一松がいいのに、チョロ松が可哀想になってきた…(( よし、チョロ松見に行こ((← 結局全松好きだったわ← (2016年9月11日 18時) (レス) id: 8f750e5b99 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 完結おめで盗塁王!! (2016年8月28日 15時) (レス) id: 80c812b5ce (このIDを非表示/違反報告)
らんど - あぁ…好きだな、作者さんこんなに素敵な作品を作ってくれてありがとう。 俺に生き甲斐をくれてありがとう。 (2016年8月28日 14時) (レス) id: 11d8f47b36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:maco. x他1人 | 作成日時:2016年8月15日 18時

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