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チョロ松兄さんの言葉に涙が出てそれを見たチョロ松兄さんは慌てだす。
「ご、ごめ…ッッ!」
「ち、がう…、うれし…くてっ」
キョトンとしてからみるみる顔を赤くなるチョロ松兄さんに私は笑った。
私の笑った顔を見てチョロ松兄さんまで笑う。
「とりあえず僕下行ってくるよ」
「うん、ごめんね」
「あ、体調大丈夫?」
「う、うん!」
体調はいいけど、戻りづらいしいいか。
おかゆを持ってきてくれたチョロ松兄さんは顔が少し険しくなっていて「どうしたの?」と聞けば一松兄さんがいないらしい。
私達が部屋に行ってからすぐに出ていったそう。
「…あいつどこいったんだろう」
「猫のところ…とか?」
「僕行ってみようかな」と立ち上がるチョロ松兄さんを私は止めた。
「一人になりたい時もあるんじゃないかな?」と焦りながら、どうにか理解してくれたみたいでホッと胸をなで下ろす。
そして一松兄さんは1日帰ってこなかった。
一松兄さんのことを考えながら次の日の朝のバイトに向かう。
「ねぇ、A!
合コンの件なんだけど…」
「あ、やっぱりパス!」
「え?!
まさか彼氏とか…?」
「そんな…とこ?」
「なにそれー!」と騒がれながら私はバイトを終えて帰宅している時。
少し一松兄さんのことが抜けないため路地裏に行ってみた。
「一松兄さ〜ん?」
見回すとそこには座ってる人影が見えて私は近づくとそこには手首から血が流れる一松兄さんの姿があった。
「一松兄さんッ?!」
急いで駆け寄ってカバンの中にある水を取り出して怪我をしているところにかける。
そしてハンカチでそこを抑えていると一松兄さんが口を開けた。
「やっと、来てくれた…」
そう言って一松兄さんは微笑んだ。
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サクラ - ハッピーエンドがよかった(T_T) (2017年7月26日 13時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 最後の一松でゾクゾクした。。。!これからも更新頑張ってください! (2016年10月2日 21時) (レス) id: d2ab1ea88e (このIDを非表示/違反報告)
** - なんか一松がいいのに、チョロ松が可哀想になってきた…(( よし、チョロ松見に行こ((← 結局全松好きだったわ← (2016年9月11日 18時) (レス) id: 8f750e5b99 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 完結おめで盗塁王!! (2016年8月28日 15時) (レス) id: 80c812b5ce (このIDを非表示/違反報告)
らんど - あぁ…好きだな、作者さんこんなに素敵な作品を作ってくれてありがとう。 俺に生き甲斐をくれてありがとう。 (2016年8月28日 14時) (レス) id: 11d8f47b36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:maco. x他1人 | 作成日時:2016年8月15日 18時