幼馴染み。

デート？ ページ25

次の日、私は楽しみにしすぎて、
約束の時間の30分前に来てしまった。







貴｢8時半かぁ…。さすがに早く来すぎたかな｣









ロビーで1人、何しておこう…と悩んでいたら












シ｢A？｣




貴｢あ！シルクっ｣




シ｢お前…早すぎだろ｣








楽しみにしすぎて……なんていう理由が言える訳もなく、








貴｢いーのいーのっ！さ、早く行こ！｣










いつもよりテンションが高い私は

スキップで街を歩く。









貴｢ぉわぁっ｣










その時、ちょうど地面が凍っている所に足がついて思いっきり滑ってしまい、ギュッと目をつむる。











けれどいつまで経ってもくるはずの痛みがこなくて、うっすら目を開けると









貴｢シルク！｣









私の腕を強く掴んで、引き寄せてくれた。










貴｢ありが…とう。｣







普段言い慣れていない言葉で少しぎこちなかったけど、素直に言えることが出来た。









シ｢ったくほら、手かせ。｣




大人しく手を出すと、すっと握られた。








貴｢し、シルク？どーしたの｣





シ｢もうこけねーように、俺が握っててやるよ｣








恥ずかしくて顔が赤くなったけど、



シルクと手を繋げる事に私は浮かれていた。

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