1日目 (1/13)(前) 封印された主の使い魔 帰り道にて 【隆露・コム】 ページ15
『はぁ〜…、鬱だわ』(遠い目
お使いを頼まれた私は、今人だかりを見て、その根源を見つけた。
主譲りの漆黒の長髪を揺らして背伸びをする。
……何でこうも私は運がないんだ。
ちょーっと興味を持って見ればそこに転がって居たのは犬の首。
しかも犬神だから凶兆ではないか。
まぁなんて不運なんでショウ?←
ま、私はあまり呪いは効かないし?気にする事もないが、ここに居る人間共は不幸になるだろう
ご愁傷様。ザマァ見ろ。
でも、こうなった元凶はアイツなわけで……!!
__________
「久しぶり〜!元気だった?」
そうやって来たのは、仮にも主___隆露の封印される前の知り合い、九尾狐の純夜が来たことに始まる。
意外にもその訪問者が嬉しかったらしく、話し込んでいた。
しばらくして主はこの箱庭に、客人に出すものが無いことに気がついたらしい。
__霧風のとこの箱庭みたいに果物とかがあれば話は別、買い物行く必要なかった。
でも、ここには彼岸花と紅葉、あとは骨の魚が泳ぐ池しかない。
空は紅に染まりまるで血を流す様に深い。
空には紅い月が登り、空に掛かってる。
風に揺られれば、陸と空の境界線が無くなる。そんな世界だ。
奥はもっとおかしくなってるが…まぁいい。とにかく此処は広いくせに食べ物が無いのだ。
「…コム」
『何?』
「流石に何も無いのはいけない気がするんだ。…お前、何か買ってこい」
『え〜、メンドイ』←
シュルシュルと音を立てながら目を細めて、嫌だアピールをするも、隆露の威圧的に一瞬で消された。
仕方なく“過去の隆露”の姿になり、箱庭から出た。
ここから出られるのは、私とフィン。霧風も出れるが、律儀に隆露と一緒に封印された。
…馬鹿馬鹿しいよねぇ?ホント
そう思いながら、私は外に出た
______
…そして、今に至る
『しっかし…誰?こんな馬鹿やった犬神は?自分の術にでもビビったのか…。なんにしてもこれやった奴は馬鹿しかないねぇ〜(クスクス… ん?あれは… 』
クックッと笑いを堪えていると、こっちに向かって来る奴が二人いた
…ひと目で分かる。付き物筋の狐と、犬神だ。
狐は嘘くさい笑みを貼り付けて、言葉巧みに人間を避ける。
そして、何やら術を唱えた。
『(これは…眠りを誘う術か。はっ、弱い術。)』
さっと手を振ると“術弾き”を使った
他の人間共は眠りに堕ちていくさまはなんと滑稽なことか。
そうして、皆眠った頃、声をかけた
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奥羽♪ - 更新しました (2018年1月20日 23時) (レス) id: 92252edc3a (このIDを非表示/違反報告)
奥羽♪ - 更新します (2018年1月20日 23時) (レス) id: 92252edc3a (このIDを非表示/違反報告)
奥羽♪ - 更新しました!! (2017年12月27日 13時) (レス) id: 92252edc3a (このIDを非表示/違反報告)
奥羽♪ - 更新します (2017年12月27日 13時) (レス) id: 92252edc3a (このIDを非表示/違反報告)
七見(プロフ) - 更新しました! (2017年12月26日 13時) (レス) id: ced2403378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黄昏猫 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2017年7月17日 20時