鬼滅の刃に百合の花を咲かせましょう

嫉妬心【甘露寺蜜璃】 ページ41

Aside



わかってる


こんな気持ちいけないって


もともと伊黒さんと蜜璃さんは仲がいいんだから






甘露寺「伊黒さん！今度、非番の日に


　 ご飯でもいかない？」



伊黒「あぁ、もちろん。甘露寺の頼みならな」



甘露寺「ありがとう！」




蜜璃さんの性格はよく知ってる




だから、別に嫉妬なんてしないけど。





でも、一応、私が彼女なんだから




私を優先して欲しい



私を1番に考えて欲しい



そんな醜い欲がドロドロと溢れ出る








『嫌んなっちゃうな……』



しのぶ「どうしましたか？」



『え？』



しのぶ「独り言にしては…随分と悲しそうですね」



『はは…そう、なんですかね』



しのぶ「……苦しそうです」



『……嫉妬なんて……しないハズなんですけどね』



しのぶ「…甘露寺さんと伊黒さんですか？」



『えぇ……』



しのぶ「いいんじゃないですか？」



『え？』



しのぶ「嫉妬したって。


　 別にいけない事ではないですよ。


　 本当に甘露寺さんが好きなら


　 嫉妬するのは当たり前です」



『でも……』




しのぶ「…はぁ、しょうがない人ですね



　 今、甘露寺さんはどこへ？」



『多分、自分の御屋敷です』



しのぶ「なら、こんな所でうじうじしてる暇が


　 あるなら、早く甘露寺の所へ」



『…………』



しのぶ「…早く行かないとキスしますよ？」



『えっ？！//』



しのぶ「ふふっ、ほら早く」



『は、はい…//』





蝶屋敷から出て、ゆっくりと


蜜璃さんの御屋敷に向かう


本当に私でいいのか、と不安になる




ｶﾞﾗｯ




『お邪魔します…』



甘露寺「Aちゃん！いらっしゃい！」




抱きしめてこようと


私に突進してくるが、それを軽く躱す




甘露寺「え？！なんで〜！」



『私じゃなくても…いいじゃないですか』



甘露寺「え…？」



『そんなに伊黒さんと一緒にいたいなら！

　……私じゃなくてもいいじゃないですか』



違う違う


こんな事が言いたいんじゃない



甘露寺「……ごめんね、放っておきすぎたよね」



『……』



甘露寺「私、Aちゃんの優しさに甘えてた


　 本当に、ごめんね」


『…なら』



甘露寺「なら？」



『…ギュッてしてください//』



甘露寺「ぁ…いいわよ！！」




勢いよく抱きしめられる



この暖かさが欲しかった





甘露寺「ずっと離さないからね♪！！」

関係性【堕姫・胡蝶しのぶ】→←取り愛【甘露寺蜜璃・胡蝶しのぶ】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す