この恋、私の完全勝利 (ページ7)

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7￤理由ページ7

図書館で勉強した後は近場にあったカフェに入る

なんと言うか、私が思っていたよりも田中くんは落ち着いた人で、もっと振り回されるのかと思ってた

「Aちゃん、何にする？」

「へっ！？」

ぼーっと彼のことを見ていると急に声をかけてくるから変な声が出た

「なに？俺の事じっと見て。惚れた？」

「…あ、私カフェラテで」

「え、無視？」

おちょくってくる田中くんを無視して私が店員さんに注文をすると彼は半笑いでそう言ってきた

そして慣れた手つきで注文をする

「田中くん、ここ来たことあるの？」

「ないけど？なんで？」

「いや、なんか慣れてそうだから…」

「そー？まぁカフェぐらい行くしさすがにね」

私はそのカフェすらあんまり行ったことないから注文の仕方なんてよくわかんない

「窓側座る？カウンターだけど」

「どこでもいいよ」

田中くんは自分の分と私の分のカップまで持ってくれて席まで移動する

そう言うふとした優しさについきゅんとしてしまいそうになるがなんとか自制する

本当に惚れてしまったら私の負けだ

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「……田中くんはさ、私の何が好きで告白してくれたの？」

「えっ、急になに？」

「ん、いやちょっと気になっただけ」

私は言葉を濁すようにカフェラテを飲む

彼はなんて答えるのだろうか。どうせ私の好きなとこなんかないから戸惑っているのだろう

そう思いチラッと視線を田中くんの方にやると彼は真っ直ぐ私の目を見つめていて

「どこがって言われたら難しいけど、Aちゃんの全てに惚れたから？」

そう言ってきた