この恋、私の完全勝利 (ページ8)

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8￤変な人ページ8

「なにそれ、変なの」

私は言いながら田中くんの肩を叩くと彼はヘラヘラしながら「別に変じゃないし」と返事をした

「大体から私と田中くんって接点ないじゃん。学校でも話したことあるっけ？って言うぐらい話さないし」

「そりゃあまー色々あるんだわ」

「…田中くんの周りにはたくさんかわいい子いるのに、やっぱ変だよ」

「それはそれだろ。俺、あいつらの事そんな目で見てないし。てか見れねぇし」

ははっ、と乾いた笑いをする田中くん

やっぱり彼は変だ

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「Aちゃん、今日はありがとう！……あの、さ」

「明日、今日の復習するからちゃんと勉強しておいてね」

「っ、うん！任せろ！」

カフェを出ると辺りは少しな薄暗くなっていて、田中くんはわざわざ家の近くまで送ってくれた

別にまだそんな暗くないしいいよって言ったんだけど彼女を一人で帰らすやつどこにいるって言って聞かなかった

「じゃ！また明日な！」

田中くんは言い手を振るとそのまま走って帰ってしまった

「……別に楽しくなんかないから」

小さくなる田中くんの背中を見ながら、誰に言われた訳でもないが私はそう小さく呟いた