世渡り上手で苦労人な女と無愛想な尊敬されていた女 ページ7
百｢Aちゃんがぁ…ヒック…物覚え悪すぎって…ヒッ…刀を向けらて…｣
ヒックヒックと嗚咽を漏らしながら嘘泣き…いや痛みに対しての涙を仲間の裏切りに対しての涙に置き換えている百地を見て
もう何も本当の事を言っても嘘になってしまう事が周りの顔を見る限り明らかだった。
｢Aさん！？あんたそれでも侍かよ！｣
｢見損なった！｣
｢最低だな。｣
ぽろぽろと聞こえてくる隊士達の本音。百地に対して怒りでも呆れでもなく、何も感じ無くなっていた。
｢僕は違う。やってない。百地が自分で刺したんだ。｣
｢自分で自分を刺すやつがいるかよ！｣
｢無理がある。自分の罪を認めろ。｣
ほらね。どうすればいいんだろ。こういう時って。ぼーっとしていたら局長が何事だと言って入ってきた。
隊士が一通り説明すると近藤さんは信じられないという顔つきで僕を見た。あー…局長もか。
近｢Aがそんな事するはずないと俺は思うぞ。｣
ばっと思い切り局長の方へと向く。皆も唖然としていた。
｢なぜ…何故…｣
近｢Aはな、どんなに自分が嫌いな相手でも好きになろうと努力する奴だ。んな奴が一方的に人を傷付けるようには俺は思えん。｣
｢局長！？何言ってるんですか！？｣
｢状況を見て下さい！｣
僕は…局長が分かってくれて嬉しい。
それに、僕は局長を守る幹部補佐だ。だから、局長を守らないと。
｢局長が信じてくれて嬉しいです。でも…そんな事を言ってくれたのはお人好しだからなんですよ。｣
違う。
｢局長…僕が言うのもなんですけど状況を把握してください。｣
本当はそんな事言いたくない。
｢…裏切り者が居たら空気が淀みますもんね。では。…本っ当に局長はお人好しですね。｣
これは本当。心の中ですまないと謝って逃げ去った。
ここから遠くへ遠くへ行くように
走って
走って
走って…
ドンッ
｢痛ってーな！！気をつけろ！｣
人に当たってから立てなくなった。足に力が入らない。涙を堪えながら地面の砂を掴む。
｢お母さ〜ん、あの人変だよ。｣
｢ほっときなさい！！｣
｢まじうけるんですけどぉー｣
そんな声を横目に聞きながらこのまま溶けてしまいたい…そう思っていた時。
｢大丈夫か？A｣
すれ違いほど気まづくなるものはない→←夜の街はネオンで輝いている
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叶優(プロフ) - すみません！手違いでイラストが反映されていませんでした。イラストが見れるようになったのでぜひ見てください。 (2019年6月18日 23時) (
レス) id: 03562ee42c (このIDを非表示/違反報告)
はかたのォしお！！ - 更新頑張ってぇぇぇぇ (2019年6月15日 14時) (レス) id: ec73fc1a8a (このIDを非表示/違反報告)
叶優(プロフ) - クミコさんさん» ありがとう。…いやでもなぜこんな事になってるんだ… (2019年6月3日 21時) (レス) id: 03562ee42c (このIDを非表示/違反報告)
クミコさん - 初コメ失礼しやーす！この作品、面白くて好きです！更新楽しみにしてます！ (2019年6月1日 17時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：叶優 | 作成日時：2019年5月30日 18時
