夜の街はネオンで輝いている ページ6
｢…帰るか。｣
朝日が徐々に登りだしたので帰ることにした。
■□■
こっそり門を開け、左右を見渡し部屋に忍び足で戻る。慎重に、バレないようにと考えながら歩く。
土｢おい、何してたんだ。｣
｢うぎゃっ…って副長。嫌だなぁ…あれですよ、あれ…えーと…見廻りを｣
土｢…お前、最近様子がおかしいぞ。面倒臭がりなテメーが無茶ばかりしやがって。｣
｢いや…無茶はしてないんだけどなー…まあ、不運体質なんで。…副長こそ、百地の事ちゃんと管理して下さいね。
何するか、分かったもんじゃ無いんで。では。｣
と何とか誤魔化して部屋へと戻って行った。
自室へ戻るとパソコンを開いた。
｢ゆらリ…ゆらリ…あ、これ…｣
検索結果には蝦夷地の旅館と書かれていた。
そして跡取りが吉田雪衛門と名前と共に写真があった。その顔は夢にも出てきていて、父上と言っていたので間違い無いであろう。
じゃあ、僕は武州では無く、蝦夷出身？でこの旅館の跡取りが…僕の父上って事…？
■□■
とりあえず、分かったことを日記に記した。
・父上の名は吉田雪衛門。
・蝦夷地でゆらリという旅館を経営している。
・母上の名は吉田百合ゑ。
・いつからか何らかの理由でここを出ていった。
位か。
後は…ちょっと癪だが万事屋に頼ってみるか。
さてと、と時間を見ると夕方になっていた。人って本当に夢中になると時間を忘れるんだなぁと実感し、布団に寝っ転がった。
トントン
百｢いいですか〜？｣
｢…あ、どうしましたか？｣
百｢実は書類でAさん名義の判子が無いと｣
｢分かりました。今から取りに伺います。｣
散乱した紙をまとめて机の中に閉まった。
百地の後を着いていく。仕事は真面目に取り組んでいるらしい。
百地の部屋に着くとそれらしき書類があったのでこれかと思い
｢じゃあ、確認させて頂きます。｣
と後ろを振り返ると凄い形相で自分の腕を刀で切った。
ぶシャアと部屋中に飛び散る血。百地は涙を流しながらきゃあああと叫んでいた。
僕はただただ唖然とその光景を見ることしか出来なかった。
勿論男どもはこの悲鳴に黙っちゃ居ないわけで。
｢百地さん！？｣
｢大丈夫ですか！？｣
｢というかなぜAさんが…？｣
…これはまずい。嵌められた。
世渡り上手で苦労人な女と無愛想な尊敬されていた女→←混乱と男
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叶優(プロフ) - すみません！手違いでイラストが反映されていませんでした。イラストが見れるようになったのでぜひ見てください。 (2019年6月18日 23時) (
レス) id: 03562ee42c (このIDを非表示/違反報告)
はかたのォしお！！ - 更新頑張ってぇぇぇぇ (2019年6月15日 14時) (レス) id: ec73fc1a8a (このIDを非表示/違反報告)
叶優(プロフ) - クミコさんさん» ありがとう。…いやでもなぜこんな事になってるんだ… (2019年6月3日 21時) (レス) id: 03562ee42c (このIDを非表示/違反報告)
クミコさん - 初コメ失礼しやーす！この作品、面白くて好きです！更新楽しみにしてます！ (2019年6月1日 17時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：叶優 | 作成日時：2019年5月30日 18時
