肆拾参 ページ11
し「…!A…Aさん…!」
私が言葉を振り絞って起きたことを伝えると、しのぶちゃんは泣きながら抱きついてきた
…もし、まだ私を嫌いだったら?
そんな不安が押し寄せてくるが、私は不安に気づかないフリをした
実「やっと起きたかァ」
『う、ん…ゴホッ』
し「あ、水を持ってきますね」
しのぶちゃんが出て行くと、蜜摛ちゃんが交代で抱きついてきた
蜜「Aちゃん…!やっと起きてくれた…!もう起きないかと思って、心配で…!あ、あのね、私、Aちゃんを嫌ったりしないからね!私、いつもAちゃんにはキュンキュンしてるの!だから、信じて欲しいなぁ…」
『…うん、…』コク
声をあまり出さないために、私は頷く
蜜「良かった…!」
そういうと、蜜摛ちゃんはまた一層強く抱きしめ、無一郎君と有一郎君を前に押し出してきた
『む、一郎…君、…有、一郎…君、…ゴホッ』
無「…良かった!」ギュッ
有「心配したんだぞ…!」ギュッ
すると2人とも同時に私に抱きついてきた
無「僕、もうAが起きないんじゃないかって…不安だった。…良かった、起きてくれて。…本当に良かった」
有「いきなり眠るんだ、とても心配したんだぞ…!いつも急すぎるんだ、Aは!…少しは、俺も頼れよ。できる事はやる。…分かったな」
『…!う、ん…ありが、…と』
し「持ってきましたよ。離れてくださいな」
しのぶちゃんが湯呑みを持って部屋に入ってくる
無一郎君と有一郎君は渋々離れ、私は水を飲む
ゴクゴクゴク
久しぶりの水だ
眠り続けた期間が長かったのだろう
水の味がとても美味しく感じる
『…ゴックン。…はぁ…ありがと、しのぶちゃん』
し「いえ、大丈夫ですよ」
『ありがと、私が眠ってる時にね、無一郎君と有一郎君の起きてって言ってる声が聞こえて…それで暗闇にしかりが照らされてね、それから皆んなの声も聞こえて、起きることができたんだよ。ありがとう、起きれたのは皆んなのお陰』ニコッ
無「…僕の声…そっか、…届いたんだね」
有「俺たちが一番最初に届いたんだな。…本当に良かった」
『…ふふ。あ、ねぇ。私、ちなみにどれくらい眠ってた…?私、眠ってる時には1週間くらいだったんだけど…』
小「1週間…?違う、Aは3ヶ月間眠り続けたんだぞ」
『…そうなんだね』
そっか、1週間は違くて
3ヶ…月も…
『…!?3ヶ月!?』
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左倉碧 - 飴さん» 今まで楽しい作品をありがとう!私達はずっと待ってるからね!!またね! (2020年11月19日 22時) (レス) id: 90faf8ab30 (このIDを非表示/違反報告)
左倉碧 - 飴さん» ん〜歌うよ☆にっし〜にっし〜にしのんのん♪ぴえん♪ぴえん♪ぴえん♪ぴえん♪切なくて泣いている時h((殴 いったぁ!!えっ何?怖…誰もいないのに…優弥の怨念…?(原因オメーだろ) (2020年11月18日 23時) (レス) id: 90faf8ab30 (このIDを非表示/違反報告)
飴(プロフ) - 左倉碧さん» 優弥「……ん?通知?……あ、やべ、見ないでおこう(((殴」 (2020年11月18日 21時) (レス) id: 2eacc9981a (このIDを非表示/違反報告)
左倉碧 - 飴さん» prrrrr……【この電話は現在電波が届かない(略)ピーという発信音のあとにメッセージを(略)】ピー 『もしも〜し!優弥〜!!元気〜??ちょっとアホなとこも可愛いよ!また2分後にかけるから!じゃ!』 ツーツーツー…… (2020年11月18日 21時) (レス) id: 90faf8ab30 (このIDを非表示/違反報告)
飴(プロフ) - 左倉碧さん» 優弥「……あ、そっか。俺の番号は???!!!△△ーーーだ。…………あ、やべ、教えなければよかった((阿呆」 (2020年11月18日 21時) (レス) id: 2eacc9981a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飴 x他1人 | 作成日時:2020年5月28日 21時