前世は柱、今世はアイドル

参拾伍 ページ47

優「じゃあいつ言えっていうんだよ！」


そんなの…！


『言われたら困るだけ！』


優「何だと！お前、良い加減にしろよ！」


『優弥も良い加減にして！私は戻らないって言ってるでしょ！手紙だったり追いかけて来たりストーカーまで！怖い思いしかないのよ！』


優「ストーカー…？」


『惚けないで！ストーカーして来たじゃない！今日！』


優「今日？今日はさっき会ったばかりだろ？それまではお前と会ってないだろ…？何言ってんだ？」


え…？


『嘘よ！学校まで押し付けて来たじゃない！』


優「は？あ、手紙の事か？手紙は俺の友達がお前と同じクラスって言うから入れさせたけど…」


『手紙の事じゃない！…本当に追いかけて来てないの？』


優「…？嗚呼。何を言ってるのかさっぱり分からないんだけど」


『…。ごめん、もう帰る』


優「…は？まぁ良い。要件をさらっというからあと少し待て」


『…何？要件、言って』


優「俺、これからはもう馬鹿げたことしないからな。正々堂々とお前を連れ戻す。覚悟しとけよ」


そう言うと優弥は去って行った


『どういう事…？優弥は、ストーカーして、無い、の？』


怖い


それが本当なら、私をつけていたのは誰？


ガサッ


草の音がした


風で揺れるような音じゃ無い


人が揺らしてしまった音だった


『だ、誰！？誰か居るの！？お願い、も、嫌！出て来てよ！』


私がそう叫ぶと、後ろから抱きつかれた


『きゃっ！嫌、やめて！』


？「辞めない。お前を捕まえるためだ」


一層強く抱きしめられる


？「好きだぞ。ずっと前から」


『ひっ！』


気持ち悪い←


声からしてメンバーではない


誰？誰なの？


し「あ、今し…！！！貴方、何してるんですか！？」


『しのぶちゃん！助けて…！』


首元に何かが当たる感覚


「A…ん！…さん！A…！…ん！」


「…！起き…！…ぇ！…を…てよ！」


誰かが私に話し掛けてくる


わからない


誰…？


誰か居るの？


貴方はいったい誰？


私は…どうなってるの？


そこで私は意識を手放した＿＿＿

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