転生先は吸血鬼のいる世界【SERVAMP】 (ページ8)

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夢主とクロ＿５ページ8

クロ「はーーー､､､こんな奴と24時間も一緒とか､､､」

貴「こっちの台詞だー！！」

クロ「丸一日いることになるからこれだけは聞いとくが､､､
猫嫌いな親とかいねーだろーな？」

親､､､

貴「寧ろこの世に猫嫌いがいるなら私がぶっ飛ばしてるよ？」

クロ「お、おお､､､」

貴「何を心配しているのかな？一応この家には
私の他に叔父さんがいるけど､､､､､､まぁほぼ1人暮らしだよ。
叔父さんは出張多くてほとんど家にいないし､､､」

チラッとクロを見ると、

鏡に映っている姿が違っていた。

クロ「親は？」

貴「ああ､､､母さんなら昔事故で死んだんだ。
それで1人になって､､､なかなか行き先が決まらなかったんだけど
叔父さんが引き取ってくれてさ､､､叔父さんがいなかったら
私は､､､きっと､､､＿＿＿」

今のように平凡な生活はおくれていないだろうね。

私は前世と言っても元は闇の住人。

光の世界なんて一生関わりもしない暗闇の中。

何色とも交わらない黒。

白と混ざっても黒が強かったら、それは黒になる。

それに手の汚れは洗えば落ちる。
でも犯罪で染めた手は何度洗っても落ちない。

実際元の私は戦うのが好きだった。
敵を斬って殴って蹴って拷問して嬲って殺して､､､

酷いことをしても私は何も思わなかった。
殺しに恐怖は無かった。
残虐非道な行為は何時でも出来た。
部下を捨て駒に使ったこともある。
恩人の首領に一度だけ嘘をついたことだってある。

私はね、思ったんだ。

この世の悪とは、私なのではないだろうか。

この世には私より悪い人間がいるか？

私は一体なのん為に存在している？

私は何のために殺しているのか？

涙さえもう乾いてしまって、
そんな私はバケモノだ、と。

ーー

クロsid

オレはこいつの親が気になって、聞いてみた。

クロ「親は？」

オレがそう聞いた瞬間、僅か一瞬だけこいつの､､､

アイスブルーの瞳が揺れた。

オレは疑問に思っていることがある。

時折見せるこいつの裏。

目に光はない。

オレは長生きした分、色んな人間を見てきた。

勿論裏社会の奴等も。

でもこいつの闇は、オレが見てきた中で一番、深いんだろうと思った。

見て見ぬふりしかできない。

人の闇ってのは、そう簡単に晴れるものじゃないのは充分知っている。

オレも似たようなもん、持ってるし。

めんどくせーけど、
案外オレとこいつは似たもの同士なのかもしれねぇな､､､