第29話 ページ33
【オスマンside】
ラル「私の傘下から抜けた者は私の加護を受ける義務はないに等しいのです。」
設定した名前の最初2文字「…っ…!
……はい……分かっております……」
俺を背に、突然現れたラルドという男を敬うA。
その様子は従順で、普段のAからは考えのつかないものだった。
加護…?
それに…一体この男はどこから…?
ラル「ふふっ、良い子です。
でも、私は譲りませんよ。」
クスクスと笑う男に対して、Aの身体が強張るのが分かった。
ラル「少し遅くなりましたが…
魔法を解かせて頂きます」
…ま…ほう…?
設定した名前の最初2文字「えぇ。
今まで助かりました…ありがとうございます…。」
魔法という、どこからどう聞いても可笑しいその言葉に、特にこれといった反応を見せるわけでもなく、少しよろけながらも立ち上がる。
ラル「ふふっ…。
さて…護った仲間は…魔法の解かれた貴方を…最後まで支えてくれるのでしょうかね?」
男は、左手を上げてパチンッと指を鳴らす。
その場に、沈黙が広がる。
ドサッ…
設定した名前の最初2文字「…っ!…ぅあぐっ…‼ハァッ……うぐっ…‼」
Aが目の前で倒れる。
そして、苦しげな声で唸る。
『…Aっ…‼』
ゾム「…っ…Aっ…!
お前っ、Aに何をっ…‼」
ラル「何を?
何を、と言われましても…。
ただ、回収し忘れていた私の“加護”を解いただけですk(((」
設定した名前の最初2文字「ああああぁぁぁぁっ…ぁぁぁああああぁぁぁぁ…‼」
突然、大声で叫び出すA。
身体はピクリとも動かない。
『…っ…!』
ラル「これは長年この子が私から借りていた“加護”の見返りですよ。
しかし…このままではこちらも後味が悪い…。」
コネ「ちょ、待てやっ!
さっきから加護加護加護って‼
一体Aに何をっ…‼」
ラル「……はぁ…。
昔、この子が私に願ったので、感情と感覚を感じ取らないように魔法をかけただけですよ。
今その魔法を解いたので、刻まれた心身の傷の痛みに耐えきれなくなっているところですかねぇ…。」
呑気そうにいう男に、俺は苛立ちを覚える。
ラル「あ、これですね!」
と、何かを思いついたかのように言う男。
ラル「Aの潔さに免じて貴方がたの国が目まぐるしく発展する事と、別件ですが暗殺者を送らないこと…
このラルド、約束いたしましょう。」
ニコリと気味の悪い笑みを浮かべて、消えた男。
設定した名前の最初2文字「……」
『…っ…Aっ…!!!』
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向日葵(プロフ) - 黒兎さん» 何卒、よろしくお願い致します!m(_ _)m (2021年4月9日 1時) (レス) id: 147319149f (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 黒兎さん» 黒兎様、ご報告ありがとうございます!また、返信が遅れてしまい申し訳ありません!【設定した名前(省略】というのに致しましては、目次の1番下の設定にて変更する事が出来ます!こちらの説明がかなり拙いため、解決しない場合他にご不明な点があれば再びご連絡下さい (2021年4月9日 1時) (レス) id: 147319149f (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - すみません! 第11話にミスがありましたのでご報告させて頂きました。夢主の名前が、【設定した名前の最初2文字】になってます! (2021年3月29日 18時) (レス) id: 80b7b02781 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 雪餅さん» 雪餅様、コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです!続編の件も了解です! (2019年8月31日 0時) (レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
雪餅 - コメント失礼します!とても面白かったです!!もしよければ続編もみたいです! (2019年8月30日 7時) (レス) id: 6af2d97fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:向日葵 x他1人 | 作成日時:2019年6月26日 0時