第２５話 ページ29
見つけた…
戦勝宣言の行われる場の辺りを執拗に探し回ると、ジャミアがいる塔を見つけた。
効率の悪い探し方で、間に合わないのではないかと思ったが、思いつきの計画は案外上手くいきそうだ。
長い螺旋階段を登る。
ふと、下を見れば、螺旋階段の所々に真っ赤な斑点がつけられている。
きっと、それは自分の血だろうと見当をつける。
再び、重たい足を進めて最上階につく。
『…ジャミア……』
目当ての姿を見つける。
私が声をかけると、ビクリと肩を揺らすジャミア。
ジャ「…っ…！
…おっと…さすが101。
ここが分かるなんて。」
『ライフルを下ろしなさい……ジャミア……』
ジャ「俺はな…お前と違って感情があんだよ…。
俺は…生きるんだ…。」
そう言って、ライフルをセットし終えたのか座り込むジャミア。
『ジャミアっ……』
ジャ「近づくな！
……近づいたら…今すぐ撃つぞ…！」
…っ……
『ジャミア……やめて……』
ジャ「お前もご苦労なこったなぁ……
そんだけ大怪我を負ってまで動くんだから…
お、見ろよ。
お前の買取主は随分と不用心だな。」
促されるまま、それでもジャミアから注意を逸らさないように一歩…また一歩と前に進む。
遠目で、ジャミアの言う景色が見えた時、私は絶句する。
祭壇に立って話す総統のそばに、数人の兵士は居るものの、幹部が誰１人居ないのだから…
何でっ…何でいないのっ…？
インカムで話す様子もなかったはずっ…！
ガチャッ…
私が混乱していると、これ見よがしにジャミアが銃を構える。
『…っ…ジャミアっ‼‼』
私は咄嗟に体当たりをする。
ジャ「…っっ⁉
いっ…てぇっ…‼」
ガッッ
ライフルを塔の外に蹴り落とし、すぐに
『ジャミア……気を抜いたわね……。
総統も…他の幹部も……私が殺させるわけないでしょう…？』
足元に落ちていたジャミアのピストルを拾い、ゆっくりと構える。
ジャ「…お前がその気なら……」
ジャミアがそう言った瞬間、私の持つピストルがひとりでに右へ左へと動き出した。
それはまるで、この手から逃げ出そうとするように。
『…っ…』
この場合は、抗わずにすぐこのピストルを使えなくしたほうが早い。
そう判断した私は、銃の弾を切らす為に適当に引き金を引く。
そこらに出来る銃痕に、途中ジャミアの唸り声が聞こえた。
私は、弾のなくなったピストルを塔の外へ投げる。
『あら…流れ弾にでも当たっちゃった？』
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向日葵(プロフ) - 黒兎さん» 何卒、よろしくお願い致します！m(_ _)m (2021年4月9日 1時) (
レス) id: 147319149f (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 黒兎さん» 黒兎様、ご報告ありがとうございます！また、返信が遅れてしまい申し訳ありません！【設定した名前（省略】というのに致しましては、目次の1番下の設定にて変更する事が出来ます！こちらの説明がかなり拙いため、解決しない場合他にご不明な点があれば再びご連絡下さい (2021年4月9日 1時) (レス) id: 147319149f (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - すみません！ 第11話にミスがありましたのでご報告させて頂きました。夢主の名前が、【設定した名前の最初2文字】になってます！ (2021年3月29日 18時) (レス) id: 80b7b02781 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 雪餅さん» 雪餅様、コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！続編の件も了解です！ (2019年8月31日 0時) (レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
雪餅 - コメント失礼します！とても面白かったです！！もしよければ続編もみたいです！ (2019年8月30日 7時) (レス) id: 6af2d97fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵 x他1人 | 作成日時：2019年6月26日 0時
