2話 ページ2
帰りは絶対大毅と帰る。
それは中1からずっとで、小学生までは集団下校があったけど、2人きりで帰るのは本当に中学から。
だから告白があったら待っていなきゃいけない。
俺が部活に入らないと言ったら大毅も入らなくて、
赤「A居らんとつまらんわ」
嬉しすぎる、そこまでか!?
なんて思ったけど、逆に俺が大毅の行動の幅狭めてるんじゃないかなと思って凹んだりもする。
『告白.....かぁ』
されたいと思う、思ってるとは思う。
1度は言われたいよね。
大毅は週一で呼ばれるんだけど、なに?俺は中の下ですけどそんなに魅力ないかな!!!?
『付き合うのかな....』
赤「....帰ろ」
え
『うっ、わ』
耳元でかすれた大毅の声がして思わず声が裏返った。
ポスン、と自分の肩に重みを感じる。
グリグリと頭を擦り付けられる。
『大毅』
前を向いたまま、肩に乗る頭をふわふわと撫でてあげる。
ちょっとぴくっと動いたけど、大人しいからしばらく撫でておこう。
たまに元気がない状態で帰ってくる大毅は、いつもこうだ。
赤「....おれ、さ」
『うん』
赤「迷惑、かけてるやんな、A」
は
その声に頭を打たないようにゆっくり椅子から立ち上がる。
びっくりして後ろに後ずさる大毅の顔はクシャクシャで
泣きそう、いや泣いてたんだ
俺まで泣きそうで思わず大毅に抱きつく。
『何言われたか知らないけど、迷惑だったら告白で遅くなったお前を待ったりしない』
『俺の大切な幼なじみを置いていかない』
俺を支える腕の力が強まった気がする。
『帰ろ?』
顔をあげると、ふわりと笑う幼なじみがいる。
赤「ありがとう、A」
そこからの大毅はふわふわで、両親が居ないみたいだから泊まった。
大毅の好きなニラ料理を作って、
赤「風呂いや」
グズる大毅を風呂に入れて
やることないから大毅の部屋でゴロゴロ
そこからの記憶はない。
でもやっぱり、大毅は大切な存在だなって夢を見た気がする。
赤「A....寝たん、?」
『ん.....だい、.....きぃ』
赤「寝言でも俺、ね」
ちゅ
赤「俺のそばから離れんとって.....ずっと、ずぅーっと」
赤「お前は俺のもんやから」
おれは、このことをしらない。
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作者名:ウサたろ | 作成日時:2021年11月25日 8時