君はソメイヨシノ (ページ10)

今日:11 hit、昨日:42 hit、合計:113,302 hit

＊ページ10

.

それから夕食までの時間、汐恩とたくさん話した。

このグループは、オーディション番組から出来たグループらしい。

「じゃあみんなすごいんだね…私、そんな人達のとこに来ちゃったんだ」

鶴「って言っても俺らも人間だし」

瑠「汐恩は人間かどうか危ういけどね？」

鶴「ちょ、脅かさんといてくださいよ」

気配もなく突然目の前に現れたこの方は確か…

瑠「汐恩ばっかりずるい、俺もAと話したいんだけど？」

「私も瑠姫くんともお話ししたいです」

鶴「…瑠姫くんは後で話せばいいじゃないっすか」

瑠「あ、汐恩もうそんな感じ？」

瑠姫くんが面白そうに汐恩を笑顔で見つめる。

どゆこと？

鶴「瑠姫くんまじうるさいっすよ…」

瑠「ねねA、寝る前ちょっと話そ？」

「ぜひ！」

鶴「A！瑠姫くん話出すとまじ止まらないから気をつけた方がいいで」

瑠「余計なこと言わないでくれる？」

「んー、でも私、しばらく人と話してなくてたくさん話せるの嬉しいから…私で良ければ何時まででも話します」

正直、私なんかを初日からこんなに受け入れてくれるなんて思わなくて

私ができることはなんでもやりたいと思った。

與「夕飯出来たよ」

気づけば、美味しそうな香りとともに机にはたくさんの料理。

鶴「A、みんな呼び行こ」

「あ、うん！」