君はソメイヨシノ (ページ11)

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汐恩と手分けして部屋に皆さんを呼びに行く。

"SHOSEI"と書かれた扉の前に立つ私

ｺﾝｺﾝ

「失礼します…？」

恐る恐る扉の中に入ると、ベッドの上で祥生くんが寝ていた。

「祥生くん…？ご飯出来たよ～…」

祥「ん………」

か、可愛い…ワンコみたい。笑

祥「A、？」

「うん、勝手に入ってごめんなさい」

祥「全然…、てか祥生でいいよ」

目を擦りながらゆっくり起き上がる姿に、何故だか母性本能が芽生えるようにくすぐったくなった。

同い年なのに、弟みたい…

祥「今、弟みたいって思ったやろ？」

「え…なんでわかったの？」

祥「顔に書いてある、けど俺Aと同い年やん」

拗ねたように私からそっぽを向く祥生。

「ふふ、そうだよね。ごめん」

祥「も～、ご飯だっけ？すぐ行くな」

「うん、待ってるね。他の人も呼んでくる」