君はソメイヨシノ (ページ35)

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今日はもうJO1もスケジュールはなく、ホテルでのんびり。

私も窓際に座って景色を見ていると、スマホが震えた。

鶴房汐恩翔也いなくなったからひとり
鶴房汐恩1102号室来て
鶴房汐恩俺らの部屋ね
鶴房汐恩ひまやねん

誰かと思ったら汐恩か。

それにしてもいちいち分けすぎ、ちゃんと一つにまとめて送ってほしい。笑

別に私も何かやってるわけじゃないので、行ってあげることにした。

「蓮くん、ちょっと汐恩のとこ行ってきます」

蓮「呼ばれたの？」

「はい、呼ばれました笑」

蓮「そっか笑あ……これ着てって！日落ちてきて寒いかもだから」

「あ、ありがとうございます！」

汐恩の部屋が暖房効いてるかわからないから、と貸してもらった蓮くんの上着。

ちょっと蓮くんの香りする…

って私変態みたい。

蓮「気をつけてね」

「はい、行ってきます」

すぐそこだけど、なんて思うけどこれが蓮くんの優しさ。

1102号室のチャイムを鳴らして、汐恩を待つ。

鶴「よー」

「…シャワー浴びたの？」

出てきた汐恩の髪は濡れてて、首にタオルを巻いていた。

鶴「いや、なんか汗かいてたからもう入っちゃおと思って」

「そうなんだ…あ、お邪魔します」