君はソメイヨシノ (ページ34)

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豆原side

ｶﾞﾁｬｯ

「あ、Aちゃんかな」

純「いらっしゃ、、、あれ？」

ここは、僕と純喜くんの部屋。

Aちゃんかと思って開いたドアの方を見ると、予想外に蓮くんがいた。

豆「蓮くん、なんか顔赤くないですか？」

純「早速理性飛んだんすか？」

蓮「変なこと言うなよ…でもちょっとやばいかも、汐恩だったらとっくに飛んでる」

どうやら避難しに来たらしい。

蓮くんもこんな顔するんだ、なんて少し感心してしまったけど

俺、全然Aちゃんと話せてないし

唯一年下の俺ならAちゃんと同じ部屋になれると思ったんだけど、あっけなく蓮くんに取られちゃったし

現に蓮くんだって、やってけるか心配。なんて不安を漏らしてる。

純「なんかあったらいつでも俺が部屋交換するっすよ、俺こう見えて理性強いんで！」

「え、それなら僕が！」

蓮「でも今俺が部屋変えたら、自分と一緒が嫌だったのかなってAちゃんなら思っちゃいそうだし大丈夫だよ？」

そう言って、落ち着いたからと部屋に戻る蓮くん。

「あっという間に帰っちゃった」

純「…あーあ、俺も立候補すればよかった」

純喜くんが呟く。

「純喜くんは無理だよ」

純「なんでやねん！豆はAと一緒がいいとかなかったん？」

「……あったに決まってるじゃないですか」

純「………ドンマイやな、俺ら」

慰めるように純喜くんに肩をポンポンされる。

…まじで俺も立候補すれば良かった。