君はソメイヨシノ (ページ30)

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もう少し、欲張りに………

拓「本当によかった、社長太っ腹」

木「うんうん、Aのこと大好きなんだね」

「えっ？」

予想外の言葉に変な声が出てしまう。

木「違う？めっちゃ溺愛されてるように見えるけど」

「そう、なのかな？」

瑠「俺にもそう見えた。ていうか、社長に電話した時『Aは元気か？Aに代われるか？』ってめっちゃ言ってきたもん。親バカみたいに笑」

そうだったんだ…

それは、なんだか………

「嬉しい…」

伯父さんは、昔からクールであんまり感情を表に出すような人じゃなかったから

もちろん、良くしてもらってたっていうのはわかってたけど…

いざそうやってみんなに言われると、すごく嬉しくてくすぐったい。

碧「愛される天才や、Aは」

「え、そんなことないよ」

碧「そんなことあるやろ、少なくとも俺は愛してるで？」

「なっ、！！」

またこの人はポーカーフェイスでよくもサラッと……！！//

木「な、なっ////」(なぜお前が照れる)

瑠「大胆だなぁ碧海、でも俺も愛してるよ」

「～っ、瑠姫くんまで！」

拓「…でもそれくらいAは愛されてるんだよ、それはわかってほしい」

「…拓実くん……」

そう言われると、嫌でも自惚れちゃう

…欲張りになる。

「明日、私も一緒で大丈夫ですか？」

瑠「もちろん。Aと一緒で嬉しい」

木「うん！大丈夫にきまってるでしょ」

「…じゃあ、明日からスケジュールお邪魔します。よろしくお願いします！」

大阪行くのなんて中学校の修学旅行以来だ。

遊びに行くわけではないのだけど、少し楽しみ。