君はソメイヨシノ (ページ31)

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人生二度目の大阪は、中学の時よりずっといいものに感じられた。

「大阪、いいね。東京とは違う良さ」

碧「やろ？」

移動のバスから見える景色は、どれも見慣れないもので

私の中の子供の部分が少しうずいた。笑

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数日滞在するホテルは、私が今まで泊まったどのホテルよりもいいもので、少し緊張してしまう。

「すごいなぁ…」

木「緊張しすぎて吐きそう」

「ちょっと大丈夫？笑」

木「これは…慣れなきゃだ…」

「大丈夫、すぐ慣れるよ」

なんて偉そうに言ってるけど、私が慣れない。笑

與「…みなさん、重大発表です」

そんな中、深刻な顔をして私たちに向き直る奨くん。

純「なんやなんや」

與「どうやら借りられる部屋が六部屋らしくて、それもツインが六部屋」

佐「え、てことは？」

與「Aも含めて、二人一部屋…」

蓮「えぇ！うそ！」

與「しかも借りれる部屋は以上らしいからA用に増やすこともできない」

なんと…

伯父さんやってくれたな。笑

でも正直、迷惑なのはみんなだろう。

私が女だから、私が着いてきたばっかりに…

鶴「俺Aと同じ部屋でいいんやけど」

祥「いや、でもいいのは汐恩だけかもやし」

蓮「どこか三人部屋にする？」

拓「でもツインですよ？さすがに男二人で一つのベッドはしんどいっすよ」

與「うーん………」

「あの、私みんなが良ければ二人部屋でいいですよ」

JO1「え！？」

11人の声が揃う。

こんなに揃うとさすがに迫力が…笑

でも、本心だし

私と相部屋の人が良ければ、だけど…

與「え、本当に嫌じゃない？」

「はい、嫌なわけないじゃないですか！というか一緒に住んでるわけだし」

純「確かに確かに！さすがAやなぁ」

與「ごめんねA、ありがとう」

「奨くんが謝る必要ないですって！こちらこそありがとうです」

私は泊まる場所を用意させてもらってるだけで十分だからね。