君はソメイヨシノ (ページ29)

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明日からJO1は大阪でのスケジュールがあるらしく、大阪に行ってしまうらしい。

私はひとり留守番の予定だったんだけど…

拓「ねえ、やっぱりこんな広い家で一人なんて可哀想だよ」

木「社長に一緒に連れてっていいか聞こうよ！」

「私ひとりで大丈夫だよ？」

碧「絶対あかん。この前のやつ言っていいの？」

「碧海…！」

私は一人で大丈夫なのに(自信はない)

私も連れて行くなどと言い出してる彼ら。

碧海には若干脅されてるような感じもするけど…笑

瑠「もしもし社長、JO1の白岩です」

「もう電話してるし…」

拓「さすが瑠姫くんやな」

正直、みんなが私を心配してくれたり一緒に行こうと言ってくれてるのは本当に嬉しいし、私も一緒に行きたいとか思ってしまう。

ただ、私はただの同居人で

そんな私がスケジュールにまで割り込んでくるのは迷惑すぎると思う。

瑠「Aに代われって」

「あ…」

そんなことを考えてたら渡されたスマホ。

「もしもし伯父さん…？」

伯『Aか。どうだ、元気でやってるか？』

「はい、おかげさまで」

伯『…声がこの前とは大違いだな、少し安心した』

なんて言ってくれる伯父さん。

…それもこれも、全部伯父さんとJO1のみんなのおかげなんだよね。

伯『瑠姫から話は聞いたよ、一緒に大阪行っていいぞ』

「え！？でも迷惑じゃ…」

伯『Aさえ良ければだがな？ホテルの部屋はこちらでどうにかするから』

木「社長どうだって？」

「あ……いいって、」

木「うそ！やった！」

まさか本当にOKもらえるなんて思っても見なかった…

「…伯父さん」

伯『なんだ？』

「私、本当に感謝してます。この家を用意してくれたことも、JO1に出会わせてくれたことも…伯父さんには感謝してもしきれないです」

伯『A…』

「本当にありがとう」

伯『…あれだな、伊桜里に似てきたな』

「え…お母さんに？」

伯『あぁ。謙虚すぎな所とか、感謝の気持ちを忘れない所、そっくりだ。もう少し欲張りになってもいいんだぞ』

それじゃあ、気をつけて行ってらっしゃい

それだけ言われて、電話は切れた。