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與「Aー！」
「はい！」
與「買い物付き合ってくれる？」
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奨くんに誘われて今日は一緒にお買い物。
與「人数多いとさ、こうやってゆっくり話せる時ってあんまりないよね」
「確かにそうですね…」
だから久しぶりにAがちゃんといるって思えるわ〜と訳のわからないことを言ってる奨くんだけど
夜中に聞こえて来るギターと歌声で私はいつも奨くんがちゃんといるって思えてます。笑
與「Aがすっかりみんなと仲良くなれて本当に嬉しい」
「そうですか？」
與「うん、もうすっかり」
そう見てもらってるなら、かなり嬉しい。
「汐恩って、結構独占欲強いですよね」
ふと、思ってた事を口に出してみた。
「すみません急に、」
独占欲が強いと言うか、ヤキモチ妬きというか…
與「うーん、確かにそうかも」
「ですよね？」
與「でも俺も結構強いよ？」
「え」
と、
次の瞬間、カバンを持ってない方の手を握られた。
突然のことすぎて、頭が追いつかない…
「あ、あの」
與「…ごめん、冗談。帰ろっか？」
握られた手はすぐに話されてしまって
少しスースーするような感覚。
なんか、なんていうか
…大人の余裕、？
私だけドキドキしてるみたいで少し悔しくなって、もう一度その手を握ってみた。
與「！」
「…なんか悔しくて、」
與「……もう、ずるいなぁ」
おそらく私の顔も赤いけど
奨くんの顔も少しあかくなったようにみえて、少し満足。笑
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作者名：ならみ | 作成日時：2020年4月10日 21時
