君はソメイヨシノ (ページ16)

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ｺﾝｺﾝ

瑠「はいはーい」

瑠姫くんとお話しするという約束を思い出して、拓実くんと別れてすぐに"RUKI"と書かれた部屋に来た。

「あの、お話しに来ました」

瑠「俺も今行こうと思ってたからめっちゃ嬉しい！俺の部屋で大丈夫？」

「はい、もちろん！」

部屋に入ると、クッションを渡してくれたのでそのクッションを膝の上に乗せて座る。

瑠「可愛いパジャマ着てるね」

「あ…これ、景瑚くんがプレゼントしてくれて」

瑠「へえ、さすが景瑚」

そんなことを言いながら、部屋の奥にある小さな紙袋を持ってくる瑠姫くん。

瑠「実は俺もささやかながら用意してて、会ったこともないからどんな色が似合うかとか全然わからなかったけど」

「…え、私に？」

瑠「A以外いないよ？笑」

「嬉しい…ありがとうございます」

もらった紙袋の中には、お洒落な口紅

色も、私が好む桜色。

「私、こんなに歓迎してもらえるなんて思ってなくて…」

瑠「そんな心配しなくても、Aの帰る場所はもうちゃんとここだよ」

「…もう、本当にみんな優しすぎです」

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それから、瑠姫くんは話し出したら止まらないというのは本当だったらしく

なんだかんだで、深夜4時まで話してしまった。

それでも楽しかったのに変わりはないし、私なんかで良かったらいつでも話したいと思うくらい面白い話をたくさんしてくれたから、とても満足。