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１７☆ ページ17
？「それより
お姉さん 今日は裕太くんに
預けたい物があって来たの、これ」
厚い文庫本ぐらいの茶色い箱だった
表面に小さな鍵穴らしきものがあるだけ
「なにこれ？」
？「中に大事な物が入ってるの」
「何？」
？「今は内緒、次会ったときに教えてあげる」
「次っていつ？」
？「けっこう先かな、だからなくさないで」
おばさんの真剣な声に不安になる
自分はとんでもないことに関わって
しまったのではないだろうか？
？「大事な物を入れてる場所はない？」
考えたが、なかったので首を振る
？「描いたマンガはどこに入れてるの？」
「机の1番下の引き出し」
？「そこに入れておけばなくさないよ
なくさないで持っていてね
開けちゃダメだよ？」
「うん」
無言で抱きしめられた
力が強くて少しきつい
けれどなぜか、どきどきする
？「その箱、次に会ったときに一緒に開けよ」
おばさんがじんわりした声で言う
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作者名：ありす | 作成日時：2015年10月3日 20時
