第57話 ページ13
昔、何度か会った金髪で金色の瞳をした青年も今の理玖と同じような戦い方をしていたのを覚えてる。
更に何故か目の前で自分を見下ろす理玖を見てるとあの時の男に重なって見える。
目の前の子供もあの時の男と同じ金髪で金色の瞳、そして、容赦なく、隙のない戦い方…
しかし、あの時の男は忍術だけじゃなく大きな鎌に炎を灯して戦っていたハズだ。
再不斬「ハッ…そんなわけねぇか…」
「あ?」
再不斬「なんでもねぇよ…」
すると、ヒュンヒュンと何処からともなく千本が飛んできて…
それは的確に再不斬に刺さり、その瞬間に再不斬がその場に倒れてしまう。
突然のことで理玖と雲雀、骸以外の者は目を見開き、氷結界の中で千本が飛んできた方向に視線を移した。
そこには何やら面を付けたナルトたちと同じぐらいの者が立っていて…
それと同時に理玖が張っていた氷結界と氷牢が消え、中に居たカカシたちは近付いてきた。
白「ありがとうございます。僕はずっとザブザを確実に殺す機会を窺っていた者です」
カカシ「確か、その面…お前、霧隠れの追い忍だな」
白「………流石、よく知っていらっしゃる」
カカシと面を付けた追い忍が話す他所に理玖に近付いた雲雀と骸は何故か口元に笑みを浮かべていて…
それが何故なのかは理玖も理解している。
離れて見ていた白牙も定位置である理玖に戻っていて、カカシと話している追い忍の者を見つめている。
その見つめる瞳は楽しげな色を讃えていた。
「あの追い忍、さっきまであそこで見てただろ」
雲雀「うん。殺す機会をうかがっていたって言ってたけど、理玖が桃池再不斬をボロボロした時に戸惑ってたからね」
六道「恐らく、彼は殺すために来たのではなく助けに来たのでしょうね」
白牙「それにあの千本が刺さってる位置…アレは仮死状態に出来る場所だ」
理玖たちはカカシたちとは少し離れた木の上に移動して話しているので、四人の会話はカカシたちの耳には届いていない。
何やらナルトが追い忍に向かって怒鳴っていて、カカシが宥めているが悔しそうだ。
きっと、突然現れた謎の人物に再不斬を殺されたことが気に食わないのだろう。
実際、再不斬をボロボロにしたのは理玖なのでナルトが悔しがるところはあまり分からないが…
カカシ「ま!信じられない気持ちも分かるが…が、コレも事実だ」
ナルト「っ!」
カカシ「この世界にゃ、お前より年下で俺より強い餓鬼も居る」
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ゆん(プロフ) - 更新いつまでも待ってます (2019年3月3日 19時) (レス) id: 35cbbdbcc5 (このIDを非表示/違反報告)
理玖(元海斗)(プロフ) - リルさん» コメントありがとうございます!何度も読み返していただけるなんて…とても嬉しいです!これからも頑張りますのでよろしくお願いします! (2016年10月15日 3時) (レス) id: cad6e37131 (このIDを非表示/違反報告)
リル - 何度も読み返してます!続き楽しみです!頑張って下さい! (2016年10月14日 18時) (レス) id: 1a425b314e (このIDを非表示/違反報告)
理玖(元海斗)(プロフ) - リルさん» コメントありがとうございます!一度書いてしまうとすぐにまた次が思い浮かんできて以外と楽しいですよ!面白いと言っていただいてとても嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2016年9月27日 21時) (レス) id: cad6e37131 (このIDを非表示/違反報告)
リル - 面白いです!なんというか、私じゃ全く想像出来ないくらいすごいです! (2016年9月27日 20時) (レス) id: 1a425b314e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:理玖(元海斗) | 作成日時:2016年9月4日 5時