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午後には編み物の予定で
器用な利用者はどんどんとかぎ針などで糸を編んでいく
あまり編み物が得意ではない利用者は、職員と会話をしながらゆっくりと編み物をしていた



他の職員と利用者との会話を時々聞きながら、書類の整理や先生とのメールのやりとりを行なっていると、もう外からは夕焼けが差し込んでいて
16:00ごろに作業を終える決まりであるので、それぞれ利用者も職員も皆、身支度をして部屋を出る



『はい、じゃあお疲れ様でした。冬洲さんはまた明日ですね』

「うん、ほなね!」

『はい、お疲れ様です』



利用者を車で送っていく職員もおり、旭だけが誰もいない職場に残った

少しの掃除や片付けをし、明日の事業所の予定を確認した後、鍵をポストに入れ、退勤する

ちょうど停留所に来ていたバスに乗り込み、機械に定期券をかざし、席に座った



『いうてる間にもう明後日か』



人の少ない車内で後部座席に座った旭の周りには人がいない
疲れからか独り言を呟いた旭は、明後日の野球の試合を楽しみにしていた



『楽しみやなぁ…何食べよかな』



薄暗い車内でサイトを開き、球場に売っている食べ物を眺める
とても多くの種類の食べ物や飲み物があり、自分の胃の容量をもう少し増やしたいとも思った



『弟の活躍より、ご飯の方が楽しみやね…』



活躍してくれたらそれはそれで嬉しいけれども
旭は、野球のルールは最低限のことしかわからず、野球観戦を本気で楽しむよりも、球場の食事を楽しみにしていた



『ユニフォームとか別に持ってへんし…ま、私服でええか。明日は準備の日やなぁ』



ぼーっと明日の予定を考えていると
携帯の画面上部に、メッセージアプリの通知が現れる
それは(兄)からで



「"なぁ、明後日試合終わったらこっち来る?"」



旭は、試合後は特に帰るだけの予定だった


『"こっちって何"』


素直に(兄)に聞いてみると


「"俺の先輩が会いたいねんて、旭に"」



弟の先輩、つまりプロ野球選手たちが、(兄)の兄だからということなのか、自身に会ってみたい様で

(兄)は自身のことを誰が先輩に話したのだろうか
彼が旭のことを他人に話すことは珍しかった

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設定タグ:プロ野球 , オリックス   
作品ジャンル:恋愛
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過眠(プロフ) - のまさん» ありがとうございますとっても嬉しいです( ; ; )がんばります✨ (4月6日 15時) (レス) id: 8ab364d8bc (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - 大阪谷さん» コメントありがとうございます☺️楽しみにしていてください✨ (4月6日 15時) (レス) id: 8ab364d8bc (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - 過眠さんの文章が好きです!頑張ってください😊 (3月22日 23時) (レス) @page7 id: 68538f0e3a (このIDを非表示/違反報告)
大阪谷 - 新作ありがとうございます!楽しみです☺️ (3月14日 13時) (レス) @page1 id: 382b1b8271 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:過眠 | 作成日時:2024年1月22日 20時

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