続 ページ9
旭の笑顔は夕焼けに照らされて、溶けてしまいそうで
山崎はカメラの画角を気にするよりも
目の前にいる旭に見惚れていた
『福也さんも撮ってあげる！』
旭は山崎に駆け寄り、彼の手から強引にカメラを奪うと
恥ずかしがる山��を、カメラに収めた
「俺はいいから、」
『僕が収めたいんですよ、』
カメラなんて持ったことがないが、感覚だけで山崎を写す
『福也さーん、』
ひらひらと手を振る旭に
山崎もはにかみながら振り返した
「もういいよ、返して、」
『待って、最後に』
旭は山崎の手を取り、2人で同じ画角に入った
『2人で写りましょ！』
逆光で暗くなりながらも、濃いオレンジの光が彼らを包む
旭は山崎が笑えているか、彼の方へ振り向いた
福也さんはカメラに映るのは好きじゃないみたい
と思いながらも
なかなかレンズを見ない山崎がか弱く見えて、愛おしくて、感情が溢れて、
少し背伸びをして、彼の頬にキスをする
目を細めて照れていた山崎も、頬への感触に目を丸くした
『これも残るんですよね、』
キスをした張本人ながらも、旭は少し恥ずかしそうに答える
山崎ももう焦ることなく、旭の言葉を噛み締めながら
「うん、」
と、呟いた
「ほら、もういいでしょ、」
返して、
山崎は旭が持つカメラに手を伸ばす
『はぁい、』
旭は少し拗ねながらも、山崎にカメラを返した
山崎はまたカメラを持ち直し、夕陽に照らされ、光輝く水面に見惚れる旭を写す
「2人で逃げるとか言ったけど、どうなるかわかんないね、」
旭には聞こえない声で、山崎は呟く
「もし、本当にダメだったら、どこにも、逃げられなかったら...、」
「絶対に、2人で。」
その後に続く言葉を飲み込んで、山崎はビデオを止めた。
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過眠(プロフ) - 凛さん» ぎゃ❗️ありがとうございます❗️長編にしようと思っているのでよければ楽しみにしていてください❣️ (11月27日 22時) (
レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - Bs6＆Bs67のお話狂おしい程好きです! (11月26日 13時) (レス) id: c2c2ad41a8 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - りりりさん» コメントありがとうございます😭❣️もしかしたらいつか書くかもしれません、🤭応援ありがとうございます励みになります😢❣️ (11月22日 9時) (レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 6さんと67さんのお話だけでもう作品作っていただきたいくらい好きです！応援してます！ (11月21日 19時) (レス) @page14 id: 724b4ec6c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過眠 | 作成日時：2023年11月3日 11時
