続 ページ38
こんなに無邪気で素敵な笑顔を持つ彼が、自身という人間のことを好きでいてくれるなんて
旭は胸が熱くなる様な気持ちであったが
『僕のどこがいいんですか、』
と、謙遜する気持ちで口走ってしまう
だが佐々木も旭に対して
謙虚な子
と思うと同時に、謙虚すぎるとも感じていた
彼の謙虚さが彼をここまでのし上げてきたというのもあるだろうが
そんなに悲観的にならなくても
自分を卑下しなくてもと考える
自分のどこがいいかと謙遜する旭に
「優しくて、かわいくて、かっこよくて、」
と、子供の様な感想を述べる
「沢山まだ、言いたいことあるんだけど、旭くんのいいところってほんと、無限にあると思ってるんだけど、」
先ほどの旭の手を握った時の様な、余裕を含んだ佐々木からは消え去り、まるで片思いをしている人間を目の前にした様な挙動で喋り始める
旭は、自身より先輩である彼のことを
今だけは年下の様に感じていた
自分と目を合わせる回数は少なくなり、時たま語気を強くしてまっすぐとこちらを見る時もある
ころころと挙動が変わる佐々木のことを旭は温かく見守りながら、持ち前の包容力や、聞き上手を発揮し、佐々木の話を聞いていた
時たま佐々木の熱量につられて一瞬力が入り、強く自身の手を握る佐々木の手も愛おしく感じていた
佐々木もまた
自信が拙く彼への愛を伝えているのを
優しさをたっぷりと含んだ目で見つめ、瞬きをし、相槌を打ってくれる彼のことが好きで
自分がちゃんと愛を伝えられているかはどうでも良く
彼の優しい瞳を見つめていることに忙しかった
いつか彼への愛を伝える時には
彼から愛を伝えられる時には
彼の瞳だけではなく
声や表情に注目したいと考えていた
「だから、とにかく、あの、旭くんのこと、大好きだから」
消極的な彼に取り込まれる様に、佐々木の言動も消極的になってしまう様で
彼のことが大好きだということを絞り出し、旭の手を握っている手にもより一層力が入る
熱量のせいか少し汗が滲んでいる気もした
少し熱のこもった目で旭の目を見つめると
彼は面食らった様に佐々木の目を見つめていた
何かまずいことを言ってしまったかと、自身の強引さで彼が引いてしまったのかと佐々木は後悔したが
目を丸くし、自身の目を見つめる旭の目には涙の幕が張っている様で
ぼーっと開けていた口も、泣くのを我慢するかの様に固く結ばれる
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過眠(プロフ) - 凛さん» ぎゃ❗️ありがとうございます❗️長編にしようと思っているのでよければ楽しみにしていてください❣️ (11月27日 22時) (
レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - Bs6＆Bs67のお話狂おしい程好きです! (11月26日 13時) (レス) id: c2c2ad41a8 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - りりりさん» コメントありがとうございます😭❣️もしかしたらいつか書くかもしれません、🤭応援ありがとうございます励みになります😢❣️ (11月22日 9時) (レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 6さんと67さんのお話だけでもう作品作っていただきたいくらい好きです！応援してます！ (11月21日 19時) (レス) @page14 id: 724b4ec6c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過眠 | 作成日時：2023年11月3日 11時
