続 ページ34
「"山本君のお友達も、この手紙見てくれてるん?ちょっと恥ずかしいけど、友達増えたってことやんな、嬉しい!颯一郎君にも、嬉しいって言ってた、って、言っといて!"」
「やってさ」
山本は、山崎宛の文であるところを読み上げた
「えー!嬉しい、俺も嬉しい!友達増えた」
嬉しそうにそうはしゃぐ山崎に、山本は少し嫉妬する
まぁ、山崎が彼女の好みかはわからない
10年彼女と会話してきた自分には、しっかりと自信があった
山本は喜ぶ山崎を放っておき、続きを読む
一方で山崎はまた携帯に目を落とし、少し口角をあげながら、返事を読む山本を見つめる
彼が何年もそんな思い出を抱えて、こんな行動をしていたことには一つも気が付かなかった
彼に10年も想われている彼女を羨むと同時に、10年も彼女を思っている山本を少し可哀想に感じる
だがそれを言ってしまうと、山本はまた泣き出してしまうかもしれない
彼が幸せに居続けるためには、彼女にはずっと、手紙の返事を書いてもらわなければいけない
彼女へこの想いが届くかはわからないが、
どうか山本のことをずっと、好きで居てください
と、冥土にいる彼女を見上げるように顔を上げ、部屋の天井を見つめた。
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過眠(プロフ) - 凛さん» ぎゃ❗️ありがとうございます❗️長編にしようと思っているのでよければ楽しみにしていてください❣️ (11月27日 22時) (レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - Bs6&Bs67のお話狂おしい程好きです! (11月26日 13時) (レス) id: c2c2ad41a8 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - りりりさん» コメントありがとうございます😭❣️もしかしたらいつか書くかもしれません、🤭応援ありがとうございます励みになります😢❣️ (11月22日 9時) (レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 6さんと67さんのお話だけでもう作品作っていただきたいくらい好きです!応援してます! (11月21日 19時) (レス) @page14 id: 724b4ec6c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:過眠 | 作成日時:2023年11月3日 11時