迷子 ページ42
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｢まま、？｣
弱々しい言葉と共に服を引っ張られた。その言葉に心当たりはなかったけれど裾を引かれる感覚に反射的に目を向けると泣きそうな女の子の姿が目に入った。私と目が合うとその大きな瞳は不安そうに揺れ、涙がこぼれ落ちてきそうだった。
｢どうしたん？｣
普段小さな子に接することが無く、呆気に取られていた私よりも先に声をかけたのは隣にいたセンラだった。そんな優しげな彼の声に反応したのか少しだけ顔を明るくさせた少女は隣のセンラを見た途端に私にしがみついてきた。
｢ごめんね、あれ背高くて怖いよね｣
そう声をかけて背中をトントンと叩いてあげていると隣の彼から少し批判的な声が聞こえてきたのは知らない。
｢迷子になっちゃったの？｣
｢違うの、ママが迷子なの｣
強情な言葉に吹き出しそうになるのを堪えて必死に表情を崩さずにそっか、と相槌を打つ。
｢ママが迷子になったなら仕方ないねー？探しに行ってあげよっか？｣
慣れないながらも言葉を選びつつそう声をかけるとうん！と元気の良い返事が帰ってきた。高い位置からの方が人の顔が見えるかなと思い抱っこしていいかと聞くと少女は大きく手を広げた。それを肯定とみなし抱き上げると隣の彼が不満そうに口を開く。
｢Aが抱っこしてもあんま高くならんと思うけどなぁ？？｣
嫌味な言葉になんなの、と思いながらジト目を向けると俺170超えてるんやけどなぁー？と言葉が続く。
｢……お兄さんに抱っこされた方がママの顔見えやすいかもしれないけどどうする？｣
｢やだ！｣
私の言葉にぎゅっと抱きついてきたその子に危うく心を盗まれそうになりながらも彼にちらりと視線を向ける。
｢振られたね｣
｢うるさ｣
拗ねた声を笑い飛ばして歩いていると少女も慣れてきたのか色々お話をしてくれた。その間に容易くもママが見つかり、バイバイ！と元気の良い言葉と共にぺこぺこと頭を何度も下げる母親と父親の所へと向かって行った。
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潮田 陽菜(プロフ) - senkun1003さん» こちらこそ素敵なリクエストありがとうございました😊何度も読み返すほど気に入って頂けてとても嬉しいです(_ _*))こちらこそ素敵なコメントありがとうございます(*ˊᵕˋ*) (2022年11月16日 12時) (
レス) @page48 id: 68f958ed6b (このIDを非表示/違反報告)
senkun1003(プロフ) - 潮田 陽菜さん» リクエスト答えて下さりありがとうございます😭凄い好みで何度も読み返してます😭素敵な作品をありがとうございます😭 (2022年11月15日 23時) (レス) id: 354fb7ca1c (このIDを非表示/違反報告)
潮田 陽菜(プロフ) - senkun1003さん» コメントありがとうございます!!3次元に近い感じをイメージして書いてたので汲み取って頂けてとても嬉しいです(*^^*)リクエストありがとうございます！是非書かせて頂きますね!! (2022年11月14日 9時) (レス) id: 68f958ed6b (このIDを非表示/違反報告)
senkun1003(プロフ) - 思いました！ すみません、書きたいこと沢山になってしまい長文失礼致しました。可能でしたらリクエストの方よろしくお願いします！ (2022年11月14日 2時) (レス) id: 354fb7ca1c (このIDを非表示/違反報告)
senkun1003(プロフ) - (センラさんが遠征で居なくて寂しかった時の上着をぎゅってしてるところとかからそういうイメージを持ったので)で、そんな夢主にあまり得意では無いサプライズを計画して1日沢山笑わせて甘々してくれるセンラさんを見て、もっと甘えてええんやでって言われたいなぁと (2022年11月14日 2時) (レス) id: 354fb7ca1c (このIDを非表示/違反報告)
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