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そうしてお風呂も終え、寝るだけになった私たち。借りてきたDVDを流しながらソファーの隣に来るように促すと不貞腐れていたセンラはちらりと時計を見てから静かにこちらに来た。やっと納得がいったのか、それとも諦めたのかは分からない。まぁこの際どちらでもいい。


「ねぇ、センラ」

「ん?」


返事をするのと同時にいつの間にか握られた手にぎゅっと力を込められた。それに同じように返しながらちらりと時計を盗み見てもう少しで日付が変わりそうなのを確認した。


「忘れてないよ、」


そんな言葉と同時にばっと彼は勢いよく私を視界に捉えた。期待するようなその目が何だか可愛く見えてしまう。



「生まれてきてくれてありがとう、出会ってくれてありがとう」



そんな言葉に目を見開き、驚きを隠せない彼に続きの言葉を贈る。



「誕生日おめでとう」




その言葉と共に派手なクラッカーもないけど、彼にとってはそれで十分だったらしい。愛おしいものを見るみたいに目を細め、微笑む。




「言ってくれへんのかと思った」

「まさか、最後が欲しかっただけだよ」




そんな言葉になるほどね、と呟く彼はやっぱり今日だけポンコツらしい。いつもの察し能力はどこに置いてきたの?



「プレゼント、貰ってもええかな」

「待ってね、取ってくる」



そう伝え押し入れに隠してある彼へのプレゼントを取りに行こうとソファーから立ち上がると彼に繋がれた手を引っ張られ、彼の胸に閉じ込められた。



「誕生日プレゼントは恋人の私ですってやつは定番やろ?」

「……酔ってる?」



意地悪く笑う彼にそう問いかけると酔ってへんよ、とご機嫌にからからと笑われた。


「ね?センラにAをちょうだい」



ちゅ、ちゅ、と頬や額や瞼に唇を落としてくる彼はやっぱり酔っているのかもしれない。


「……もうあげてるでしょ」

「​────そーやった!」



私のその言葉に彼は一瞬言葉を詰まらせたがそう嬉しそうに笑いながら言い、私を強く抱き締めた。彼にプレゼントを渡せるのは翌日になりそうかな。

喧嘩→←誕生日



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設定タグ:浦島坂田船 , 歌い手 , センラ   
作品ジャンル:恋愛
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潮田 陽菜(プロフ) - senkun1003さん» こちらこそ素敵なリクエストありがとうございました😊何度も読み返すほど気に入って頂けてとても嬉しいです(_ _*))こちらこそ素敵なコメントありがとうございます(*ˊᵕˋ*) (2022年11月16日 12時) (レス) @page48 id: 68f958ed6b (このIDを非表示/違反報告)
senkun1003(プロフ) - 潮田 陽菜さん» リクエスト答えて下さりありがとうございます😭凄い好みで何度も読み返してます😭素敵な作品をありがとうございます😭 (2022年11月15日 23時) (レス) id: 354fb7ca1c (このIDを非表示/違反報告)
潮田 陽菜(プロフ) - senkun1003さん» コメントありがとうございます!!3次元に近い感じをイメージして書いてたので汲み取って頂けてとても嬉しいです(*^^*)リクエストありがとうございます!是非書かせて頂きますね!! (2022年11月14日 9時) (レス) id: 68f958ed6b (このIDを非表示/違反報告)
senkun1003(プロフ) - 思いました! すみません、書きたいこと沢山になってしまい長文失礼致しました。可能でしたらリクエストの方よろしくお願いします! (2022年11月14日 2時) (レス) id: 354fb7ca1c (このIDを非表示/違反報告)
senkun1003(プロフ) - (センラさんが遠征で居なくて寂しかった時の上着をぎゅってしてるところとかからそういうイメージを持ったので)で、そんな夢主にあまり得意では無いサプライズを計画して1日沢山笑わせて甘々してくれるセンラさんを見て、もっと甘えてええんやでって言われたいなぁと (2022年11月14日 2時) (レス) id: 354fb7ca1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:潮田 陽菜 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2022年8月3日 5時

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